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北海道と沖縄で旅館を運営している会社が、このほど将来の女将を目指してもらう若女将の候補をユニークな企画で募集しました。

海の旅亭 おきなわ名嘉真荘 女将・富島美樹さん「館内に飾る作品にしていただきたいと思っています。そこは若女将候補としてどんな花を活けていただくのか楽しみでです。がんばって下さい」

Qプラスリポート 若女将“決定戦”に密着

観光客の増加でホテルや旅館など人材確保が難しくなる中、将来の後継者となる若女将を決定する、題して「若女将募集プロジェクト」。国内外の応募者の中から書類選考を通った4人の候補者が4日間の合宿を通し、若女将候補を選びます。

旅亭リゾート株式会社代表・富島誠一さん「日本旅館というのは人と人とのおもてなし、心のおもてなしになります。すぐにできる仕事ではない。わたしたちと一緒に、この旅館と一緒に、これから10年をかけて一緒に育っていくパートナーが欲しい」

友利美由紀さん「抹茶を立ててまいりましたので、どうぞお召し上がりくださいませ」

若女将候補の一人、宮古島出身の友利美由紀さん。

友利美由紀さん「高校卒業して滋賀県の旅館に働きに行ったんですけど、その時に女将さんになりたいとあこがれていた時期があった。でも半年でホームシックになって宮古島に戻った。一度あきらめたけど、何十年経ってこの話が来たのは何かの縁かなと思い応募しました」

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合宿の舞台となったのは恩納村にある「海の旅亭 おきなわ名嘉真荘」。木の香りが心地よい和室、本格的な和風会席料理。リゾートホテルが数多くある恩納村で、限定25室のおもてなしを大切にした旅館です。

研修では経営理念や接客マナーなど、おもてなしの基本のほか、着付けや生け花など幅広く体験。果たして誰が若女将の座についたのか。選抜試験では、こんな実習も…

海の旅亭 おきなわ名嘉真荘 女将・富島美樹さん「指のここをずーっと触っていくと骨わかりますよね、ここで一緒になっているのわかります、骨が」

エステの資格を持つ女将のおもてなしのひとつがマッサージ。

海の旅亭 おきなわ名嘉真荘 女将・富島美樹さん「できれば若女将とフットマッサージかハンドマッサージを希望のお客さんにサービスでやりたい。疲れてる足が疲れなくなったと言ってもらえるのがやりがいです」

目に見えないお客さんの気持ちを考えること。4日間の研修では、女将としての心構えも学びました。

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海の旅亭 おきなわ名嘉真荘 女将・富島美樹さん「旅館であれ、ホテルであれ、スタッフであれ、人と人のつながりを私の中では一番大切にしている。一期一会ではなく、一期二会になっていただく、また2回目来てねと思っていただくように仕事をしています」

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旅亭リゾート株式会社代表・富島誠一さん「この出会いをわたしは大切にしたい。したがって全員合格」

友利美由紀さん「わたしの昔からの夢が叶う第一歩を踏み出せたのがすごくうれしいです。この4人と一緒にいられてすごく楽しかった」『でもこれからもだよ(笑)』

海の旅亭 おきなわ名嘉真荘 女将・富島美樹さん「わたしの作った女将じゃない女将を作っていただきたい。もっともっと新しいことに挑戦する女将になってほしいと切望しています」

全員合格した4人の若女将の皆さん、ことし4月から沖縄で経験をつんで、北海道や沖縄のいずれかで、若女将としてスタートをきります。

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