2019年3月、今帰仁村で見つかったジュゴンの死骸。環境省は、解剖の結果、エイのとげが腹に刺さり、腸を傷つけたことが死因である可能性が高いことを発表しました。

2019年3月、今帰仁村の漁港で見つかった国の天然記念物ジュゴンの死骸。確認されている3頭のうち、古宇利島沖をすみかにしていたメスの個体Bでした。

7月17日、環境省が実施した解剖では、ジュゴンの右腹部や腸に傷が確認され、体内から毒を持つエイのとげが見つかっていました。この結果から環境省は、ジュゴンの死因がオグロオトメエイの毒針が右腹に刺さり、腸を傷つけたことによる可能性が高いことを発表しました。

この報告を受け、ジュゴンの保護に携わる細川太郎さんは、死因特定について成果はあったと話しました。ジュゴンネットワーク沖縄の細川太郎さんは、「死因が不明なままだと色々な憶測が飛び交いますので、今回特定できたことは一つの成果だと思います」と話しました。

また、細川さんは2019年3月14日、沖縄防衛局が個体Bが生息していた屋我地島合で、個体Bとみられるジュゴンの鳴き声を23回録音していたことから、この日に事故にあった可能性を指摘しました。

細川太郎さんは「エイのとげによる事故があったということからさかのぼって想像しますと、もしかしたら、この日にですね、3月14日の朝に、エイのとげにジュゴンがかかりまして、それでもがき苦しんでいたのかなというが想像されるわけですよ」と話していました。

細川さんは、個体Bの死で、沖縄のジュゴンの希少性が高まった。さらに保護していく必要があると話しています。