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米軍「追加点検完了まで飛んでない」

説明通りなら、きわめて短い時間で総点検を行っていたことになります。

先週、渡名喜島に不時着した、アメリカ軍のAH―1ヘリ。アメリカ軍は、追加点検を完了するまで飛行しなかったと、説明していることが分かりました。

29日の衆議院予算委員会で、小野寺防衛大臣は、「米側からは同型機のヘリすべてについて追加的な点検を行い点検が完了するまで飛行を行わなかった。ヘリ部隊に対し、抜き打ち安全検査を行った(との説明を受けている)」と述べました。

小野寺防衛大臣はアメリカ軍が、渡名喜島に不時着したヘリの同型機について、点検を終えるまで飛行を停止していたと説明していることを明らかにしました。

政府は不時着翌日の午前10時半ごろ、アメリカ軍に同型機の飛行停止を要求しましたが、不時着したヘリはそのおよそ30分後に離陸。また、その日の午後には同型機の訓練飛行が確認されていて、政府の飛行停止要求は無視されたとみられていました。

アメリカ軍の説明が本当なら、不時着機が普天間基地に帰還した飛行を除いても、わずか4時間あまりで普天間基地の12機の「追加点検」と「抜き打ちの安全検査」が行われたことになります。

小野寺防衛大臣は、さらに「これ私ども、そのまま受け取るわけにはいきません」と述べました。

政府はこの説明に対し、自衛隊の専門的知見も活用して検証を行う、としています。一方、県議会でも29日、今回の不時着について抗議決議を審議することですべての会派が一致。2月1日にも可決される見通しです。