15-07-10-03

台風9号は沖縄本島や宮古島などを暴風域に巻き込みながら進み各地に大きな被害を残しました。沖縄本島は暴風警報が解除されましたが、この後も強風や大雨に引き続き注意が必要です。

台風9号は午後6時現在で宮古島の北北西およそ250キロの海上にあって1時間におよそ20キロの速さで北西へ進んでいるものとみられています。中心の気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートルです。

久米島以外の沖縄本島地方では午後3時23分に暴風警報が解除されましたが、久米島や宮古島地方、石垣島地方では引き続き暴風警報が発表されています。中北部や離島の一部で大雨、洪水警報が出されていて引き続き警戒が必要です。

台風9号の通過で宮古島の農作物に被害が相次いでいます。収穫と出荷の最盛期を迎えているマンゴーは、鉄骨ハウスではほとんど被害は見られないもののパイプハウスではビニールやネットがはがれ果実が落下している様子が確認されています。

そのほかにも、収穫を間近のスイカは損壊が激しくなって、へちまなども株が折れ、回復までにしばらく時間がかかりそうだということです。また、サトウキビの葉が裂けたり折れたりするなどの被害が出ていてこの他の、農作物への被害の拡大も懸念されます。

台風9号は沖縄本島や宮古島を暴風域に巻き込みながら通過。最大瞬間風速は、南城市糸数で午前1時過ぎに49.9メートル、久米島町北原で午前8時前に44.8メートルを観測しました。

また、各地で大雨になり24時間雨量は午後5時までに本部町で251ミリ。座間味村慶良間では206ミリとなり、7月としては観測史上1位を記録したほか、国頭村でも221・5ミリを超える雨となっています。

停電も発生し、沖縄電力によりますと、午前5時には、最大で4万2200戸に影響が出ました。午後5時現在も5100戸が停電しています。また、けが人も相次ぎました。与那原町では強風にあおられて80代の男性が転倒し足を骨折したほか、豊見城市で30代の男性がドアに指を挟まれるなど26人がけがをしました。

沖縄市では強風で物置小屋が全壊し飛散した屋根や壁などが車両にぶつかって破損したり街路樹が倒れるなど台風の風雨の激しさを物語っています。

台風9号の影響で、交通機関の乱れも続きました。上間記者は「欠航便が相次ぐ中、出発を決めた便もいくつかあり、空港には出発を待つ人や、キャンセル待ちの人が訪れています」とリポート。

空の便は、10日は沖縄を発着する便およそ100便が欠航、那覇空港には、午後からの出発を待つ人の姿が見られました。長崎からの観光客は「9日帰る予定だったんですけど、空港に来たら全便ダメになって、ホテルに泊まって、また10日朝から、キャンセル待ちで」と話します。

三重からの観光客は「(朝)9時に本当は発だったんですけど、それが夜7時ぐらい(出発)になった。」と話します。また、沖縄都市モノレールは、午前10時より、運行を再開しましたが、線路に飛んできたポリ袋の除去で午後、再び運行を一時、見合わせ、午後1時50分ごろから再開しました。沖縄本島の路線バスも午後1時から順次運行を再開しています。