連日熱戦が続く夏の甲子園。県代表・沖縄尚学はきのうの3回戦で宮城県代表・仙台育英高校に勝利しました。現地で取材を続ける戸田アナウンサーに伝えてもらいます。戸田さん!
戸田アナウンサー「私は今、兵庫県西宮市にあります津門野球場にいます。この場所で先ほどまで沖尚ナインがあすの準々決勝にむけて練習を行っていました。その様子もお伝えしますが、まずはきのうの試合!沖縄尚学にとっては夏のベスト8・甲子園通算30勝がかかっていた3回戦延長にもつれ込む激戦を制しました!」
甲子園通算30勝まであと1勝。かつて選手として甲子園でプレーしたOBたちも声援を送ります。

相手は3年前の夏の王者。沖尚は1点リードで迎えた5回。2アウトながら満塁のピンチを迎えると打席には、この試合先制タイムリーを放っている4番・川尻。ライトへ運ばれ逆転を許します。
1点を追いかける沖尚は7回。2アウト2塁で、2番、眞喜志。頼れるキャプテンの一打で同点に。1点を争う接戦に緊張感も高まる終盤、沖尚はサードの安谷屋を中心に安定した守備で得点を与えません。

勝負はノーアウト1・2塁から始まる延長タイブレークへ。10回の表、無得点に抑えられた沖尚はそのウラ、ヒットを許し1アウト満塁。この試合最大のピンチが訪れます。


どんな時でも変わらない。守備からリズムを作るのが沖尚のスタイル。延長11回、先頭の安谷屋。相手の守備が乱れる間に2塁ランナーがホームイン。続く打席には2回戦で3打点をあげ、5番に打順をあげた宜野座。レフトへのタイムリースリーベース。5-3と突き放します。

リードを奪った11回ウラ、マウンドには先発から一人で投げ続けてきたエース・末吉。気迫の169球完投!大激戦の末につかんだ勝利で、甲子園春夏通算30勝を達成した沖縄尚学!勢いに乗って、準々決勝へと進みます!

準々決勝の相手は14年ぶりのベスト8兵庫代表の東洋大姫路。投手陣はここまで3試合、すべてに登板している木下(きのした)が大黒柱です。チームの持ち味は兵庫大会で7試合でヒット86本、47打点をあげた強力な打線で、甲子園でもここまで3試合、点の取り合いを制しています。


その打線に対する沖尚の投手陣。3回戦ではエース末吉が169球の力投。中1日を空けての準々決勝は2回戦で先発した新垣有絃らの登板も考えられ継投策がひとつの鍵となりそうです。3回戦で今大会初めて二桁安打を放ち復調の兆しが見える打線と、いまだこの夏エラー1つの鉄壁の守備で、沖尚にとって夏の最高成績・ベスト4をかけ、あす準々決勝に臨みます。

準々決勝の相手「東洋大姫路」実は今年6月、沖縄で行われた招待試合で対戦していて1-0で沖縄尚学が勝利しています。沖縄尚学夏大会最高成績ベスト8の壁を超える試合はあす午後3時30分プレイボール予定です。
