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沖縄市のサッカー場で大量のドラム缶が見つかり土壌汚染が発覚した問題で29日市議会が現地視察を行いました。これまでに発掘されたドラム缶は108本。現場には汚染の可能性がある土が山のように盛られ、それらをどう処理するかについても課題となっています。現地視察は沖縄市議会が求めたもので市や沖縄防衛局からおよそ50人が参加しました。サッカー場からは2013年6月以降、108本のドラム缶が発掘されていて、ドラム缶の内容物や土壌はダイオキシン類やヒ素、発がん性物質などによる汚染が発覚しています。島袋夏子記者は「ドラム缶が見つかっている沖縄市のサッカー場です。ご覧のようにこの辺りこんな風に変わっています。そしてあちらブルーシートに覆われているのは汚染の可能性がある土だということなんです」とリポートしました。

サッカー場の駐車場付近はおよそ8メートルの深さまで掘削されドラム缶を始め様々な廃棄物が見つかっています。視察した市議会議員からは今の管理の仕方では汚染された土や水が周囲に広がるのではという懸念やより詳細な調査を求める声があがりました。

また現場には大量の汚染の可能性のある土の山も。今後はその処理方法も課題です。沖縄市・桑江市長は「まあこう何とかバッグで包んでいるんで安全だとは言うんですけど、我々からするとやはり不安ですよ。58ですからなるべく早く汚染された土をどっかに持って行ってもらいたいのが正直な気持ちですね」と話します。

沖縄防衛局は108本のうち2015年2月に発見された17本のドラム缶について検査結果を公表しました。全てのドラム缶からダイオキシン類が検出され、さらに枯れ葉剤と同じ245Tと24Dも検出されていますが、「ドラム缶中に枯れ葉剤が存在した証拠は見つからない」としています。この他、周辺のたまり水からは環境基準の1万4000倍から2万1000倍ものダイオキシンが検出されていて、環境団体からは、「枯葉剤は関係ないと事態を収束させようとしていることが問題」と指摘の声が上がっています。