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名護市辺野古への基地建設に向けた海底ボーリング調査を前に政府は20日未明、調査に使用すると見られる機材をキャンプシュワブに搬入しました。

午前1時過ぎ、那覇新港から機材を載せたトレーラー、およそ30台が名護市辺野古に向け出発し、およそ1時間後、キャンプシュワブに入って行きました。午前9時半ごろ、キャンプシュワブの上空からは、辺野古崎の先端部分、解体中の建物のすぐ横に大型のトレーラー9台が並んでいるのが確認できました。

また、オレンジ色のフロートのようなものがクレーンでトレーラーから降ろされて地面に並べられていて、これらは7月中にも始められると見られるボーリング調査に際し、立ち入り禁止水域を明確にするために海面に設置されるものと見られます。

小野寺防衛大臣は20日午前、東京で記者団に対し、「すでにボーリング調査についての県の了承をいただいているので、(現場の)作業のスケジュールで進むことだと思う」と答え、調査の開始時期は「現場の作業の進み具合だ」と述べるにとどまりました。

この機材搬入に対し、20日朝、キャンプシュワブ前で市民団体などが抗議しました。ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表は「(機材の搬入を)今回も2時半という誰もが寝静まっている時にやるという、そういう方法手段しか取れないところに防衛局の体質が表れている」と政府を批判していました。