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當間汐織さん「(大会に)行くからには勝たないといけないという気持ちが強くなりすぎて、島の人たちも、いい記録期待しているよとか良く言ってくれるんで、重たかったりはしました。」

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こう話すのは久米島高校3年・當間汐織さん。17歳以下の日本ユース選手権でやり投げ7位の記録を出すなど、今回の選手権大会でも注目の選手です。

しかし周りの期待の大きさがプレッシャーとなり、調子を落とし苦しんだ時期がありました。そこからの復調のきっかけを与えてくれたのは、黙々とアップをする譜久里武さん。

久米島高校出身の譜久里さんは40歳を超えた現在も現役のアスリート。100メートルを10秒代で走り、40歳代のアジア記録を持っています。

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譜久里武さん「(當間さんは)後輩でもありますし、がんばってほしいという部分も強いので、すごく気になりますね。周りからのプレッシャーだとかあると思うので、逆にプレッシャーをもっともっと楽しむことがすごく良いのかなというアドバイスをしたと思います。」

同じ、島出身のトップ選手からもらったアドバイス。そのことは當間さんの練習ノートにもしっかりと綴られていました。

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時より強い雨が打ちつける中行われた、県陸上競技選手権大会。自己ベストの更新、そして日本選手権参加標準記録の突破を目指す當間さんでしたが、思うように記録が伸びません。

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一方、自身の持つアジア記録の更新を目指す譜久里さんは、男子100メートル予選12組で登場!1位でゴールし予選を通過します!

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當間汐織さん「先輩も頑張っているから自分もがんばろうという気持ちになりました。譜久里さんの言ってた言葉とかも思い出して、しっかり落ち着こう落ち着こうという。」

最後まで気迫を込めて投げ続けた當間さん。目標記録は出なかったものの、競技後の表情はとても晴れやかでした。

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當間汐織さん「楽しめたし、最後の1投も投げていて初めて吠えたので、声も出たんで楽しかったです。」

準決勝に進んだ譜久里さん。

譜久里武さん「後輩が同じフィールドの中で一生懸命頑張っているのは良い刺激になると思います。」

10秒95!納得の10秒台!…しかし決勝には、何とあと100分の1秒届かず決勝進出はなりませんでした。

競技終了後、譜久里さんが當間さんのところへ。そこには競技を楽しんでやり切った二人の姿がありました。

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