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今月28日に、政府主催で東京で開かれる「主権回復の日」記念式典。1952年のこの日は、サンフランシスコ講和条約が発効した日です。しかし、一方で、沖縄・奄美・小笠原は、その後も長くアメリカ軍の施政権下に置かれました。

この日を県民はどう見ているのか?QABでは、沖縄タイムス社と合同で、世論調査を行いました。

調査は今月13日から19日にかけ、県内でランダムな電話による方式で実施。1009人から回答を得ました。

質問は大きく4つ。選択肢を選んでもらう形で、政府が主催する式典を評価するかや式典に副知事が知事の代わりに出席することについての考えなどを伺いました。果たして、どのような結果が出たのでしょうか?

Q.1952年4月28日がサンフランシスコ講和条約が発行した日ということをご存知ですか?

街頭「え?慰霊の日?」「主権が日本に戻った日」「4月28日ですか…えーと、何かあれでしたっけ?すみません。わからないです」「サンフランシスコ条約の主権回復をやるっていう日でしたよね」

まず、そもそも4.28がサンフランシスコ講和条約が発行した日と「知っている」と答えた人が全体の67.1%。およそ3人に2人は知っているという結果でした。一方「知らない」と答えた人は32.9%でした。

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Q2.政府が開く4.28「主権回復の日」記念式典をあなたは評価しますか?

街頭「政府が勝手に決めるのには、納得できない。県民の気持ちを無視されているような気がする」「県民としては複雑だと思います。やっぱり沖縄だけ日本と切り離されてしまったので、簡単に賛成ともいえないし、かといって反対とも簡単に言えないし。ちょっとわからないです」

府が開く4.28「主権回復の日」記念式典については14.2%の人が「評価する」と答え、69.9%、10人中7人の人が「評価しない」と答えました。「どちらともいえない」と答えた人は16.0%でした。

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さらに詳しく、その理由を見ていきます。

Q3.「評価する」「評価しない」「どちらともいえない」その理由は何ですか?

街頭(評価する)「日本に主権が戻ったというのは、純粋にいいことだと思います」

街頭(評価しない)「その日によって、沖縄と奄美大島は(本土から)分離された。だから沖縄にとっては、屈辱の日」

「評価する」で最も多かった理由は「主権回復の日の考えに賛成」の53.8%でした。続いて「沖縄に配慮して式典を開くといっているから」と答えた人は17.5%でした。「沖縄の主権は回復しているとはいえないから」と答えた人も12.6%、「沖縄にとって屈辱の日だから」と答えた人も9.1%いました。

一方「評価しない」と答えた人で最も多かった理由は「沖縄にとって屈辱の日だから」が53.9%と過半数を占め、続いて「沖縄の主権は回復しているとはいえないから」が39.7%となっていて、合わせて93%を超えました。

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Q4.式典に沖縄県は、副知事が知事の代わりに出席することについてどう思いますか?

街頭「滋賀県とか他の県も行かない県があるんですよね。だから沖縄行かなくてもよかったんじゃないかと思います」「天皇皇后両陛下出席される式典に、沖縄県として自分たちの気持ちと価値観だけでそれを無視してしまうというのもやはりちょっとおかしいのかなという気はします」「参加するのはいろいろと状況、事情があるのかもしれない。でもそれをみんなが納得してるかは別の問題」「やっぱり出席した時には、現在のいろいろ問題となっているものを少し話してもらいたい。たとえばオスプレイ問題とか、あるいは普天間の移転」

式典出席についての沖縄県の姿勢では、14.3%の人が「知事が出席すべき」と答えました。一方「副知事の代理出席でよい」と答えた人は26.2%でした。最も多かったのは「県としては、誰も出席すべきではない」という意見で、過半数を超え59.6%でした。

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サンフランシスコ講和条約の締結を巡っては、同時に、占領期のアメリカ軍基地が継続使用される日米安保条約や日米地位協定がセットで結ばれています。

県内でも4.28が講和条約が発効された日と知っていた人の74.5%、実に4人に3人が政府開催の記念式典を「評価しない」としています。

安倍総理の「主権回復」に対する考えと県民の考えにはやはり大きな溝があると言えそうです。

政府主催の4.28「主権回復の日」記念式典、県内では式典に抗議する「屈辱の日」沖縄大会が今週日曜日午前11時から開催されます。

今回の世論調査の結果は、あすの沖縄タイムスでも掲載されます。