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小野寺防衛大臣が返還計画を仲井真知事に説明したちょうどそのころ、「県外移設」を掲げる自民党県連の大会が開かれていました。大会には石破幹事長も姿を見せ、辺野古の埋め立て申請に理解を求めました。

石破幹事長「党本部の公約と沖縄県連の公約と一致していないではないか。県連の皆様方と何度でも何度でも協議をしながら本当に政府は、本土は、誠意を持ってやっていると。」

こう切り出した石破幹事長だが、この日の大会でも、「県外」を求める政策が確認された。党内のねじれは深刻だ。

翌日に沖縄入りを控えた先週火曜日、菅官房長官は、沖縄選出の国会議員を都内のホテルに呼び出し、話を聞いた。板挟みになった1年生議員は、コメント選びも慎重だ。

国場幸之助 衆議院議員「具体的に返還スケジュールが明らかにされたという点は一定の評価をしていいと思います。ただそれが条件付きの返還だったり、時間がかかりすぎる感もありますので。」

宮崎政久 衆議院議員「表現の問題はありますけれどもね、期限をうったということについては評価をしたいと思っています、ただ少し長すぎる。」

比嘉奈津美 衆議院議員「もちろん普天間の除去が一番大事ではありますけれど、これ以上基地は増やしたくないということもしっかりと受け止めていただきたいと思います。(県外は?)変わらないです。」

一方、かつて辺野古移設を推進していた西銘議員は、この日、足早に会場を後にした。

西銘恒三郎 衆議院議員「自民党はおそらく参議院の選挙公約で公表するはずだから、そこが一つのタイミングになるかな。一つ一つ実行に向けていきます、力入れます」

県選出で、現在政権内にいるこの人も複雑だ。

島尻安伊子 内閣府政務官「同じ方向を向いてやっていかなければならないという風に思っておりまして、重層的にいろいろな多方面からいろいろと、コンタクトを取りつつ、やっていきたいと思ってます。苦しいねぇ(笑)」

翁長政俊 県連会長「そこはどうにか調整をして解消できないものか、という要請がございます。これに関してはですね、県連の基本スタンスというのは県外でもう固まっておりますので、そこは党本部に理解をしていただきたいということで」

石破幹事長「こちらの側がどれだけ誠意を示し、それだけ技術論も踏まえて具体的なお話しをするかということが問われているのだと思っております。」