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巣立ちの春です。県内では1日、ほとんどの高校で卒業式が行われ、およそ1万4000人が学び舎を巣立ちました。このうち那覇市の興南高校の卒業式にはこの夏、県民を沸かせたあの顔ぶれも参加しました。

興南高校の卒業式には、夏の甲子園で初優勝し、春夏連覇を達成した野球部のメンバーたちが出席し、少し髪が伸びて大人っぽくなった姿を見せました。

生徒代表の挨拶では、一番バッターとしてチームを引っ張った国吉大陸さんが「山あり谷ありの3年間は、苦しい中にも充実した達成感があり、ここでの経験はこれからの人生に向けて大きな糧となり、自信につながりました。自分の決めた道を一歩一歩確実に力強く歩んでまいります」と3年間を振り返りました。

式には野球部のファンも大勢駆けつけ、写真を撮ったりと賑やかでしたが、それぞれに別の道に進む野球部のメンバーたちは仲間との別れに寂しさを隠しきれない様子でした。

投手として活躍した島袋洋奨さんは「東京で大学の合宿をさせていただいたんですけど、その時もやっぱり思い浮かべるのは沖縄に残っているみんなの顔があった。本当に良い仲間に巡り合えたと感じました」と話し、キャプテンを務めた我如古盛次さんは「これから先もずっと助け合っていく仲間だと感じます。チャンスがあるならプロの世界にも挑戦したいと思うので、1から4年間、野球と向き合っていきたいと思います」と卒業にあたっての気持ちを話していました。

最後はやっぱり野球部の後輩たちと別れの儀式。我喜屋監督からは「あしたから第一歩スタート、それ以上に下の顔見て見ろ、絶対忘れるなよ、頑張ってこい!」と温かいエールが贈られました。この春には、それぞれが新しい一歩を踏み出します。