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沖縄を訪れているダライ・ラマ14世が5日午前に平和の礎を訪れ、午後には那覇市で開かれた講演で恒久平和実現のためのメッセージを伝えました。

ダライ・ラマ14世は5日午前に全戦没者の名前を刻む刻銘板を見たあと、20数万人が犠牲になった沖縄戦について説明を受けました。このあと「問題の解決手段が戦争という歴史は間違いだった」と語りました。そして「この礎は暴力が悲しみだけをもたらすことを思い起こさせる。すべての問題の解決は戦争ではなく、人間的な非暴力的な手段、つまり対話によってのみ解決されるのです」とメッセージを伝えました。

午後には那覇市の県立武道館で講演を行い「平和とは、単に戦争がない状態という意味だけではない。暴力的な事件が起こらないよう、1人ひとりが他者を尊敬すること、という積極的な意味がある」と語り、文化や宗教の違いを尊重することの大切さを伝えていました。会場はおよそ3000人の来場者で埋め尽くされ、みな熱心に聞き入っていました。ダライ・ラマ14世は6日に沖縄を離れます。