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最後の夏 悔いなし続いては熱戦を展開している、夏の高校野球です沖縄大会は昨日、大会5日目、2回戦に突入!6試合が行われました。今大会初戦を迎えた第1シード興南を、チームにたった一人の3年生がいる美里が苦しめました。

部員のみんな『せーのハッピーバースデートゥユー×2』 市原君「やばっ!え〜ごめん、ありがとう」

後輩達に誕生日をサプライズで祝福されているのは美里高校野球部、たった一人3年生。キャプテンの市原瑞貴(いちはら・みずき)くん。

上間君「やっぱりここまでこれのも市原さんのおかげだし、やっぱり一人で不安だったかもしれないんですけど」「最後の夏の大会にむけて悔いの残らないように一生懸命がんばっていきましょう。」

試合前市原瑞貴主将「自分こんなに後輩に恵まれているんだなと思いました」「今まで本当に皆に支えられて来たので、必ず勝って感謝の気持ちを恩返ししたいと思います」

初戦をコールドゲームで勝ち上がった美里の2回戦の相手は、今大会の優勝候補興南でした。先発の2年生エース安慶田はコントロールに苦しみながらも3回まで興南打線をヒット1本に抑えます。一方、興南のこちらも2年生エース、今大会ナンバーワン左腕、島袋洋奨は初戦の緊張から初回に二つの四死球を出すなど不安な立ち上がり。

両チーム無得点のまま迎えた4回、興南は1アウトの後、5番我如古、6番、真栄平と連続ヒットで先制点をもぎ取ります。追いかける美里、ベンチで見守る市原先輩のためにも勝ちたい。その思いは5回、1アウト後、エース安慶田の打席、内野安打!粘りの打席は続く。興南の島袋の焦りを誘います。

島袋洋奨投手「美里の勢いがけっこうあったので、毎回のように危なかったと思います」

しかし、続く儀間のあたりをライトの石川が好プレー!美里のチャンスが潰されます。さらに美里は8回、バッティング不調の興南4番冨里川に復活を告げる3べースヒットを許すと、犠牲フライで追加点を奪われます。ヒットの数では興南を上回った美里、最後まで粘りを見せましたが、たった一人の3年生、市原くんの最後の夏が終わりました。

試合後市原瑞希主将「3年生一人になって、後輩達が沢山いて、自分が出来ないところは、皆で支えあったりして、とっても幸せでした」

安慶田投手「勝利をプレゼントすることが出来なくてとっても悔しい気持ちでいっぱいです」

試合後市原瑞希主将「一番チームが一つに・チームが一つにまとまっていたと思います」「(高校野球とは・・・)高校生活で一度しか味わえない。本当に幸せです。宝物です」

一方、勝った興南は3回戦一番乗りです。

冨里川奨也主将「チーム全体として少し見えない焦りというのがあったのかなというのがキャプテンとして感じられた一面が何度かあったので」

島袋洋奨投手「ピッチャーの仕事はチームの雰囲気を作ることなんですけど、初回で自分が壊してしまったことが今日の苦しいピッチングの原因だったと思います(次の試合は)しっかり足元を見て一戦必勝で戦っていきたいと思います」