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沖縄総合事務局は28日、8月からの本格的な泡瀬干潟埋め立てに向け、護岸の補強工事に着手しました。工事は埋め立て推進派と反対する市民団体が道路を挟んで睨みあう中、再開されました。

沖縄総合事務局は埋め立て事業に着手した2002年からこれまで、絶滅危惧種トカゲハゼの繁殖期にあたる4月から7月の間は工事を中断していました。しかし、これまでの工事で埋立地を囲う護岸が完成したため、トカゲハゼへの影響は少ないと判断し、28日からは通年の工事となります。

国は28日から海を遮断する護岸の補強工事に入りました。8月からはこの内側の海60ヘクタールの埋め立てに着手する事になっています。この60ヘクタールを含む第一区域の埋め立てを推進した立場の沖縄市の東門市長は、その後に行われる第二区域については計画の見直しを求めていて、市民は開発と環境保護の間で今も割れています。

埋め立て推進派のプライド泡瀬の当真嗣蒲会長は「我々沖縄市が推進しているスポーツの聖地としての機能ができる施設を誘致したいと地元としては考えている」と話し、一方、埋め立て反対の泡瀬干潟を守る会・小橋川共男共同代表は「許せない暴挙だと思う。どんどん(埋め立ての)既成事実を積み重ねようとしている。そのことについてますます怒りを持つ」と工事再開に不満を訴えました。

沖縄総合事務局は4年後の2012年までに第一区域の埋め立てを終わらせる予定です。