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夏の甲子園行きをかけた高校野球沖縄大会は、昨日1回戦5試合と2回戦1試合が行われました。中でも具志川商業対沖縄水産の試合は球史に残る大熱戦となりました!

具志川商業対沖縄水産。この注目の1戦を一目観ようと、多くの高校野球ファンがスタンドを埋め尽くしました!

この試合、沖水ナインにはチームで誓ったある思いがありました。『栽監督に捧げる夏』にしよう。宜保新監督と共に初戦突破を目指しました。

すると2回裏、沖水は2アウトランナー1,3塁から8番・金城選手がセンターオーバーのタイムリー、ツーベースヒットを放ち2点を先制します。しかし、ここで突然強い雨が降り出し、2時間の中断を挟んだ事で流れが具志川商業に大きく傾きます。

3回表、具志川商業の4本連続ヒットを含む打者一巡の猛攻を受け、一挙5点を入れられ、5対2と試合をひっくり返されます。その後、8回にも2点を追加され7対3。勝負は決まったかに思われました。

そして迎えた最終回。最後の攻撃に入る前、沖水ベンチでは宜保監督が選手達に問いかけていました。

宜保政則監督「俺は負けたくない。負けたくないけど君達は負けたいのか」

栽監督に捧げる夏に・・・。沖水ナインの誓いは奇跡へ変わります。

1アウト2塁3塁から、3番・真喜志選手のタイムリーで1点を返すと、続く4番が倒れ、2アウト。もう後がない沖水打席には5番、屋我選手。

屋我選手の当たりがライトオーバーの2点タイムリーとなり、7対6。沖水がついに1点差まで詰め寄ります。さらに6番・小山選手。

小山勝成選手「とにかく振るスイングを心かげて打ちました」

小山選手の初ヒットは土壇場の同点タイムリー!ついに7対7の同点に追いつき、試合は延長戦へ!

最後も劇的なドラマが待っていました。延長11回裏、沖水はダブルプレーで二人が倒れ、2アウトランナーなし。打席には4番・2年生の儀間選手。カウント1−2からの4球目でした。

思いを乗せた打球は大きな放物線を描き、そのままレフトスタンドへ。大会第7号のサヨナラホームラン!沖水が奇跡の大逆転劇で初戦を突破しました。

儀間裕也選手「最初実感が沸かなかったんですけど、最高です!」

大瀬康予主将「栽先生にも良い報告ができる。明日は四十九日で、負けられない試合だったので、今日はこういう形で勝ててとてもうれしいです」

続いて沖縄市野球場の第2試合。名護対沖縄尚学。

試合は今大会注目、沖縄尚学の2年生エース・東浜巨選手のピッチングが冴え渡りました。

毎回の奪三振で、6回まで名護に許したヒットは2本のみ。180センチ、68キロの華奢な体ながら、MAX143キロの豪腕は3塁ベースを踏ませない好投。名護打線を完全に抑え込みます。

このエースの活躍に沖尚打線も応えました。

2回、4番バッター仲宗根選手。1アウト1塁,3塁。反撃のチャンスをつかみますが、続く二人を東浜投手が三振で切ってとります。

その裏、沖尚は1アウト満塁から5番・与世山選手のタイムリーでさらに3点を追加、6対0と差を大きく広げます。

最後は8回、3塁にランナーを1人置いて、打席に入ったのは、この日13奪三振と大活躍のエース東浜選手。

打球は三塁線を破る、レフト前へのタイムリー!7点目が入ってコールド成立。投打ともに主役を演じた東浜選手の活躍で、沖尚が2回戦へ駒を進めました。

では、この他、昨日の結果です。

●宜野湾市立野球場
第1試合 浦添工業 8−2 西原
第2試合 沖縄水産 8−7 具志川商業(延長11回サヨナラ)
第3試合 普天間  11−0 那覇西(5回コールド)

●沖縄市野球場
第1試合 美来工科 6−1 南風原
第2試合 沖縄尚学 7−0 名護(8回コールド)
第3試合(2回戦) 豊見城 3−2 名護商工

◎30日(土)の試合
●北谷公園野球場
第1試合(09:00 )興 南 対 八重山商工
第2試合(11:30)北 谷 対 本 部
第3試合(14:00)球 陽 対 宜野座

●宜野湾市立野球場
第1試合(09:00)中部商業 対 南部商業
第2試合(11:30)知 念  対 八重山
第3試合(14:00)北中城  対 沖縄高専

●浦添市民球場
第1試合(09:00)那 覇  対 那覇商業
第2試合(11:30)豊見城南 対 宮 古
第3試合(14:00)北部農林 対 小 禄