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2022年、沖縄市で警察官がバイクを制止させようと持っていた警棒が運転していた少年の顔にあたり目を失明させた事件で、県警は7月14日、この警察官を停職1カ月の処分にしたと発表しました。

1カ月の停職処分を受けたのは当時、沖縄警察署の地域課に勤務していた前田光介巡査(31)です。前田巡査は、2022年1月27日未明、沖縄市宮里の路上をパトロール中、当時17歳の少年が運転するバイクを警棒で制止させようとしたにもかかわらず、警棒の接触を避けるべき注意義務を怠り少年の顔にあたりけがをさせたとして、2023年6月、業務上過失傷害の罪で起訴されました。

少年は、右目の眼球が破裂し失明するなどの大けがを負いました。今回の処分について県警は、捜査で明らかな事実に基づき停止灯や夜光チョッキなどの、適切な装備・資機材を活用していなかったこと。走行中のバイクを停車させる際、相当な注意義務があるところそれを怠り、重大な傷害を負わせた、社会的な反響が大きく、警察の社会的信頼を失墜させた、という観点から判断したとしています。

また県警は、処分を受けた前田巡査が「公判を見据えて、影響が出る可能性があるので、コメントは差し控える」という趣旨の発言をしたことを明らかにしました。

県警の壱岐恭秀警務部長は、「被害者やご家族をはじめ県民の皆様に改めて深くお詫び申し上げます。職員に対し、適性・適切な職務執行を徹底するなど再発防止を図り、県民の信頼回復に務めてまいります」とコメントしました。