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「めざせ甲子園」2回目は那覇西高校です。高校野球では、女子の選手が公式の試合に出場することは出来ません。しかし、それでも現在県内には二人の女子野球部員が別々の学校で、仲間と共に夢を追いかけています。

県立那覇西高校。サッカーや陸上の強豪校としても知られ、現在行われている県高校総体では、過去12年連続で男女総合優勝を飾るなど、文武両道の学校として知られています。

それだけに放課後は各部がひしめくようにグラウンドを使い、野球部も思うような練習は出来ない環境ですが、それでもチームはこの春の県大会でベスト8に入る活躍を見せました。

ではさっそく、その気になる戦力から紹介。

まず投手陣では、2年生の金城大樹投手がこの春、初の公式戦というピッチングながら、スライダーを武器に、十分な手ごたえを掴み、大きな収穫を得ました。そして3年の小浜賢悟投手は、ケガを克服。MAX138キロのエースがこの夏、帰ってきます。緩急二枚看板。投手力4.5と、照屋監督も自信を覗かせます。

そしてバッティングは4番の山城佑介内野手を中心に手堅いものの、グランドを思うように使えない練習環境もあって評価は控えめの3となっています。

34人という決して多くはない部員の中で3年生は8人。そしてこの中に、たった一人の女子野球部員がいました。与座あゆみさん。

小浜賢悟投手「(Q:あゆみさんについて?)誰にも負けずに手を抜かず、練習中も一生懸命やっているんで、凄いなと思います」

金城大樹投手「(Q:あゆみさんについて?)みんなと同じ練習をこなしている。とっても凄いと思います」

赤嶺槙也主将「(Q:あゆみさんについて?)最初はちょっとぎこちなかったですね。でもどんどん野球をしていくうちに仲良くなっていきました」

あゆみさんは高校1年の時、甲子園で県勢の活躍を見たことをきっかけに野球部に入ることを決意。身長148センチと小柄ながら、野球を愛する気持ちは誰にも負けません。

与座あゆみさん「野球が好きだったんですよ、中学校の頃から。とりあえず野球がやりたかった」

しかし、男子と同じ厳しい練習は、乙女の心を微妙に揺らすことも。

与座あゆみさん「友達にも『(あゆみの)足の筋肉ヤバイ!』って言われたりするんで、ちょっと嫌ですけどそれはしょうがないです」

さらに・・・

与座あゆみさん「歯を折りました。(練習中に)バントした時にかすったボールが直接顔面に当たって折れました」

顔面直撃で2本の歯を折ったというあゆみさん。そのボールを投げた選手がいました・・・。

小浜投手「ああぁ、自分がやりました。ちょっとコントロールミスで、バント練習だったんですけど、そのままボンと」

与座あゆみさん「辛いことが多かった気がするけど。監督も、女は普通だめだけど(野球部に)入れてくれたし、(今まで一緒にやってきた仲間を)皆を裏切ることが出来ないなと思って最後まで続けました」

一緒に汗を流した仲間ともに那覇西が夏に挑む。

赤嶺主将「“あゆみの分まで”とそういう気持ちをどんどん盛り上げていると思います」

小浜君投手「最後は皆笑って終われれば自分はいいです。悔いも残さず。野球をやってて良かったなって思えるような夏にしたいです」

『絶対行くぞ〜!どこに〜?甲子園〜!!お目々の中からイソフラボ〜ン』

めざせ甲子園、明日は悩めるエースが登場、「名護高校」です。