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基地の被害を受けているのは沖縄だけではありません。外国の軍隊や基地の存在に苦しむ41の国と地域が集まって、初めての「反基地世界会議」が南米のエクアドルで開かれました。

3月の5日から4日間、エクアドルの首都キトと、アメリカ軍が駐留するマンタという都市で、外国軍基地と闘う世界中の人々の初めての国際会議が開かれました。

この会議を誘致したエクアドルは、アメリカ軍基地の撤廃を訴えたコレア大統領が政権をとったばかりで、代理で挨拶をした防衛省の次官は「国防とは、生活と環境を守ること。エクアドル政府は基地を拒絶します」と宣言しました。

41の国と地域から400人が参加した大会に、沖縄からは辺野古の基地建設に反対する市民団体や軍隊と女性の問題に取り組む高里鈴代さんが壇上に上がりました。

平良夏芽さん「私たちは政府の基地建設の杭を1本も打たせていません!」

平良夏芽さん「とにかく、熱かったですね。世界中から基地・軍隊をなくそうと本気で考えている人たちがこんなにいるんだって言うことを実感できた会議だったと思います」

高里鈴代さんは基地から派生する暴力で、主に女性の人権が蹂躙されている実情について、沖縄やフィリピンの実例から報告しました。

高里鈴代さん「座り込みから抵抗から、法的な手段から。さまざまなものを用いながら取り組んでいる人たちが同じようにいるんだということを知ることは勇気付けられました」

南米の国々や韓国など、基地と戦う市民を追ったドキュメント映像が紹介され、沖縄の状況はQAB制作の「海にすわる」が上映されました

高里鈴代さん「途中で拍手が沸いたり、高齢者のアメリカ女性は『そうだそうだ』って。特に辺野古のおばあのコメントに本当にうなずいたり、拍手したりしていました」

平良夏芽さん「映画を見たと。あれこそがヒューマニズムの戦いだと。あれこそが平和を作る戦いだと。自分は自分の国に帰ってあれを伝えると、わざわざ挨拶をしに来てくれた人が20人くらいいた」

そして、すべての戦争のための施設の撤廃を要求すると言う「エクアドル宣言」が採択されました。