楽園の海、案内は水中ビデオカメラマンの長田勇さんです。よろしくお願いします。
長田勇さん「よろしくお願いします。今回はいろいろな水中生物のちょっと変わった面白い行動を集めてみました」
気になりますね、では早速VTRをご覧ください
長田勇さん「まずは体の色を変化させる魚、ホウセキキントキ、ぱっと見、白っぽいんですが、部分的に赤みがかった体です。アップで見てみると、うっすら縞模様が出ている様にも見えますね」
本当だ、美しいですね。
長田勇さん「魚には、体や鱗のすぐ下に『色素胞』という細胞があり、そこに黒や赤、黄色、白などの色素が入っています。光の吸収や反射の仕方を変えることで、色や模様を変化させる事が出来るそうです。明るい場所では明るく、暗い所では黒っぽく。いわゆる『保護色』として色が変化します。今回、色が変化する瞬間を捉えようと、暗がりに行くまで追いかけてみました」
わあ、赤みが強くなりましたね。
長田勇さん「はい、そして!岩陰に入った頃には、完全に真っ赤。比べてみましょう」
全く違う魚に見えます。
長田勇さん「そうですよね、でも同じ魚なんです」
ん、これは岩ですか?
長田勇さん「実はこの中に、カムフラージュしている生き物がいるんです。分かりますか?」
何かが動いていますね。
長田勇さん「正解は『タコ』タコも体の色を変化させることができるんです。タコの皮ふには「クロマトフォア」という、色のついた小さな細胞がたくさん並んでいます。この細胞のまわりには筋肉がついていて、筋肉が縮むと色の袋が広がり、その色がよく目立ち、逆にゆるむと袋が小さくなり、その色が目立たなくなる、という仕組みです」
わ、色が変わった!すごい!
長田勇さん「タコは脳からの信号でこのような変化を一瞬でコントロールしているそうです」
長田勇さん「続いては、カメラマン泣かせの『フェイント泳ぎ』をするお魚、オビテンスモドキの幼魚。水底を這う様に泳ぎ、警戒心も強く、なかなかアップで撮らせてくれません」
追い付けそうで追い付けないですね。
長田勇さん「こちらはオビテンスモドキの成魚、普通の魚と変わりない感じで、中層を泳いでいます」
成魚と幼魚で形が違うんですね。
長田勇さん「そうですね、成魚になっても警戒心は強めのようでした。再び幼魚、なんとか時間をかけて近づける様になりました。カムフラージュして敵から隠れるのではなく、動きで錯乱させる方法なのかもしれません」
海藻や葉っぱが漂っているようにも見えます。
長田勇さん「こちらは『逆さ泳ぎ』をする魚、ヘコアユ。逆さでじーっとしているわけではなく、その態勢のまま泳ぐのが、様々な魚を見ている私にとっても衝撃的」
逆さに泳ぐ理由があるんでしょうね。
長田勇さん「直接、聞いてみたいですよね」
ホントですね。
長田勇さん「水底にいる獲物を捕まえる際に、口が近くて便利なのかもしれませんなぜか逃げるときは、体を斜めにして泳ぎます」
カメラから逃げろ~って感じですね。
長田勇さん「さらに猛ダッシュで逃げる時には、体を水平にするそうですよ。さてこちらは『ダンスの名手』ホンソメワケベラ。ペアで楽しそうに踊っていますね。所々で、ちゃんとシンクロしているんですよ。こちらは1匹のみですが、飛び跳ねているかの様に泳いでいます」
「一緒に踊りませんか」って誘っているようですね。
長田勇さん「そう見えますよね。この魚、寄生虫を取ってあげるクリーニングフィッシュなんですが、軽快な踊りで相手を惹きつけているのかもしれません」「今、寄生虫を食べました!」「スローでもう一度見てみましょう」
わ、本当ですね!
長田勇さん「それにしても楽しそうに泳いでいました」
そうですね、何だか幸せな気持ちになりました。
長田勇さん「最後はこちら、竪穴のお家から顔を出したのはホシカゲアゴアマダイ、通称ジョーフィッシュと呼ばれている人気者、なぜか、私から目を逸らしません!15秒間見つめ合ったその後に」
わ、びっくり!「砂、吐かれました。なぜ?と思ったら、周りにある石も集めていたので、どうやら自分のお家のリフォーム中だったようです」
リフォームなら仕方ないですね。
長田勇さん「そうですよね、また何か吐きましたね、でももうびっくりしません。穴の横にあるのは、貝殻のようです。それを器用に口で引っ張っています」「一息ついていたので、ようやくお家の改修工事が終わった模様。最後に蓋をして完了。ジョーフィッシュは『お家に蓋をする生き物』でした!」
長田勇さん「1匹の生き物を長い時間観察すると、面白いことが見られるかもしれませんね、ダイバーの皆さん、ぜひチャレンジしてみて下さい」
面白い行動がとても印象的でした。今回も楽しい映像をありがとうございました。以上、楽園の海でした。
