平和への想いを新たに市長らが話し合う日本非核宣言自治体協議会の研修会

核兵器の廃絶と恒久平和の実現を発信する全国の自治体が、戦後80年の節目に平和について改めて考えようと那覇市で研修会を開きました。

「日本非核宣言自治体協議会」の研修会は、戦後80年の節目に戦争や被爆の記憶を未来に語り継ごうと協議会に所属する各自治体らが開催しているものです。

5月30日、那覇市で行われた研修会では、全国の各自治体や一般参加者など約140人が出席。

会では、81年前当時4歳で対馬丸に乗船した照屋恒さんが登壇し、対馬丸事件の出来事を語ると共に、「戦争を起こすのは人間であり、戦争を繰り返さないと努力できるのも人間である」と反戦への思いを強く訴えました。

また、研修会の後半では広島市・那覇市・長崎市の市長によるピーストークセッションが行われ、「戦争の記憶をどのように継承していくか」との問いに、広島の松井市長は、『もし戦時中に生きていたら』と自分事として捉えてること」と話しました。

那覇市の知念市長は、自身が聞いてきた体験者の話をしたうえで、「子ども達には苦しみや悲しみを共感する力を育てる必要がある」と話しました。