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国指定天然記念物の動物70匹などを国際郵便で国外に持ち出そうとした疑いで、警察が中国人の男女3人を逮捕・送検していたことがわかりました。
ビニールに包まれているのは動物。その正体はカメ!関税法違反の疑いで、逮捕・送検されたのは、中国籍のリン・スウイ容疑者(32)とリュウ・クンリン容疑者(38)、チェン・ソンルン容疑者(23)の3人です。
税関や警察によりますと3人は、9月11日から17日にかけて国指定天然記念物の「リュウキュウヤマガメ」70匹と国内の希少野生動物に指定され、捕獲や輸出入などが禁止されている「ホルストガエル」1匹をビスケットなどと中身を偽り、国外に持ち出そうとした疑いがもたれています。
那覇中央郵便局の職員から「検査で異常が見つかった」と地区税関に通報があり、職員が段ボールの中を確認したところ「リュウキュウヤマガメ」がビニールに包まれた状態で入っていたということです。
3人は1年間に3回の入国記録があり、税関によりますと「リュウキュウヤマガメ」は1匹・数十万円から100万円ほどで取引されていて、今回、離島や本島北部の森で無断で捕獲したとみられ、警察に調べに対して3人は、容疑を否認しています。
警察は3人を10月5日に送検し、地区税関は10月24日付けで那覇地検に告発しました。
また、この3人は西表島で国指定天然記念物の「ヤエヤマセマルハコガメ」捕まえて持ち運んだ疑いで9月、逮捕されていた20代の中国人の男と共謀し、久米島町内で「リュウキュウヤマガメ」37匹などを捕獲した疑いで警察10月24日、種の保存法違反の容疑で再逮捕しています。
地区税関調査部の岡田泰充部長は「希少動植物を安易に国外に持ち出したり、国内に持ち込んだりしないでほしい」と呼びかけています。
