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アメリカ軍が2025年7回目となる嘉手納基地でのパラシュート降下訓練を強行したことを受け、県は10月24日、国に「全く受け入れられるものではない」と強く抗議しました。
県内でのパラシュート降下訓練は「原則、伊江島で実施する」と1996年のSACO最終報告で日米両政府が合意していますが、アメリカ軍は10月23日、嘉手納基地で繰り返しているパラシュート降下訓練を強行しました。
アメリカ軍は、伊江島補助飛行場の滑走路改修を理由に嘉手納基地での訓練を2023年12月以降、断続的に実施していて17回目に上ります。
池田副知事は10月24日、外務省沖縄事務所の宮川沖縄担当大使と沖縄防衛局の村井局長を県庁に呼び、抗議文を手渡しました。
池田副知事は「県が同訓練の中止を強く要請したにもかからわず、米軍が従来と同じ理由で訓練を実施したことは、全く受け入れられるものではありません」と述べました。
沖縄防衛局の村井局長は「今回の訓練は例外に該当」と、これまで通りの説明を繰り返したうえ、伊江島補助飛行場の滑走路の使用の見通しについてアメリカ側から「2025年の年末ごろに運用を再開すると説明を受けた」と述べました。
県は、今後、嘉手納基地で訓練を実施しないよう軍に強く働きかけることを求めています。
