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沖縄全島エイサー祭りの自衛隊の参加をめぐり市民団体が抗議の声を挙げたことについて県議会は、2025年10月8日の最終本会議で、県政野党会派などが提出した自衛隊や家族に対する差別的な風潮を改めることなどを求める決議を賛成多数で可決しました。

この問題は、2025年9月、行われた「沖縄全島エイサーまつり」で自衛隊の参加をめぐり市民団体が抗議の声を挙げたことについて県政・野党会派が問題視。

10月8日の県議会・最終本会議で自衛隊・隊員とその家族に対する差別的な風潮を改めることを求める決議案を提出しました。

沖縄自民党・無所属の会の宮里洋史議員は「沖縄県議会は自衛隊及び自衛隊員とその家族に対する差別的な風潮を改め、県民に対して理解と協力を求めます」と述べました。

沖縄自民党・無所属の会と公明党は、「自衛隊員であるという理由で社会参加の機会が奪われ隊員や家族の尊厳が傷つられることがあってはならない」として県民に自衛隊員に対する理解と協力を求めました。一方、県政与党のてぃーだ平和ネット・幸喜愛議員は、自衛隊による災害対応などに感謝していると述べた上で、「県民に対し理解と協力を求めることは理論的に矛盾が存在し思想・良心への自由の介入にほかならない」と反対意見を示しました。

このあと、採決を行った結果、賛成多数で意見書案は可決されました。また与党会派が提出していた、県民による自衛隊への抗議は「妨害行動」などと発言した中谷防衛大臣に対する発言の撤回と謝罪を求める意見書案は賛成少数で否決されています。