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旧暦の八月十五夜の伝統行事「マストリャー」が6日宮古島市上野野原で行われました。
マストリャーは、。税として収められた穀物を量る役人、「舛取り屋」から来ていると言われその年の税を収め終えた喜びとこの先の豊作を願う豊年祭で国の無形民俗文化財に指定されています。
午後9時過ぎ、時折小雨が降る中、かつて租税や年貢を収めた場所を示す4つのグループ「ネ組」「トラ組」「ウマ組」「サル組」の男性が踊りながら続々と集まってきました。
そして、区長の開始の号令で、甲高い鐘と横笛の音が響き250年続くといわれる伝統の踊りが始まりました。
棒を手にした「五人棒」の男性陣は力強い勇壮な踊り、その後に続く「マストリャー」の女性陣はクバの扇や四つ竹を持ってゆったりと優美な踊りを披露し、静と動の対照的な踊りで観客を魅了しました。
踊りに参加した若者は「自分が生まれた地元にこういう伝統がある行事あるということは本当に幸せなことで自分がどういうところでそだったかルーツも知ることができると思うのでとてもいい機会だと思います」と話します。
向こう1年の豊作や伝統が続くことを願う十五夜の行事が、2025年も地域の思いをつないでいました。