経済に関するニュースをお伝えするビジネスキャッチーです。きょうだけは、水曜日ですが、来週からは毎週火曜日にお伝えしていきます。
今年最初はまずこの金額に注目します。”8万1734円”です。
これは総務省が去年、発表した家計調査で全国の世帯が2024年にインテリアに使った平均支出額なのです。実はコロナ禍で外出機会が減ったことをきっかけに生活雑貨などの需要が伸びたそうです。
そんな中、室内に飾る植物を姿・形はそのままに手入れなしで楽しめる技術が沖縄で生まれています。島の草木を新たな産業にしようと意気込む注目の企業を取材しました。
玉城アナウンサー「おしゃれな店内を彩る色鮮やかな植物たち。実はフェイクではなく、本物の植物を加工したものなんです」
店を飾る南国・沖縄ならではの植物。生き生きとした姿はそのままに水や手入れ要らずで5年以上、楽しむことができるといいます。
TYEO.JAPAN(社長)粟國英雅 さん「こんなに素晴らしい植物たち。唯一無二の魅力がある植物たちが沖縄にあることをまず県民自体があまり知ってなかった 私も含めて。だからこそ 植物にこれだけの魅力があることを伝えていきたい」
様々な植物が息づく沖縄。その魅力を伝えようと新たな形を模索し生まれたのがインテリアブランド「noci」です。
扱うのは自社の農園や農家から手に入れた沖縄の植物たち。
粟國英雅 さん「湿度の管理、温度の管理、着色にしろ何にしろ全てが植物相手なので、一つ一つが違っていてまた全く同じ形もない。同じ植物であっても。そこは一つ一つにかなり気を使って加工している」
加工に用いるのは試行錯誤の末に独自開発した「テンパス・プランタ」と呼ばれる技術です。まず、下処理した葉を特別な液に浸し、水分と色を抜きます。脱水が終わると、染色。オーダーに基づき1週間以上染め上げ、乾燥。2カ月ほどで完成します。
粟國英雅 さん「この状態まで来ると 完全に植物本来の柔らかさ しなやかさに戻る」
プリザーブド・フラワーなど、そのままの姿を留められるのはおもに花の部分のみ。葉や茎・木々の維持はこれまで困難とされてきました。しかし、この製法はそれを可能に。さらに色を変えることもできるので表現の自由度が高まりました。
粟國英雅 さん「葉っぱ一枚でもこの加工を加えるだけでアートに変わるので使う人がすごくびっくりする」
華やかに空間を演出する装飾はインテリアやブライダル、観光業界など多方面から大好評!ヨーロッパからの発注もあり、国内外から注目されています。
rokkan COFFEE 安次富・望帆(みほ)さん「みんな感動して これって本物なんだ!と言ったりしていい反応が貰えた」
カフェRoots 長濱飛鳥 さん「これを見たときに『沖縄に来た』と言ってくれる客が多い気がする。自然の中にいるような空間を楽しんでもらえたらと思っていてこういう場所が増えていけばいい」
またこの技術を活用した新たな挑戦も始まっています。
粟國英雅 さん「捨てられる花がいっぱいあるじゃないですか。結婚式、葬儀の時などもそうだが、そういったお花をただ1回使って捨てるのではなくそれを改めて買い取らせてもらって新たなコンテンツに変えて販売していくことも考えている」
役目を終え「廃棄」される植物に新たな価値を加える。その作業に携わるのは高齢者や子育て世代など新たな仕事を探す人たち。地域の雇用にもつながっています。
原田恒子 さん「時間が経つのも忘れるぐらい楽しい」「どの企業も雇いにくい年齢じゃないですか。掃除もできるかできないかくらいの年齢になっているので こういうのができるというのはなんとなく生きがいを感じる」
外間理香 さん「家でできるのが一番かなと思う。子育てしている人も子どもが学校に行っている間や数時間できたり子どもたちが寝た後にもできるので」
作業の担い手に求めるのは「丁寧な手仕事」資格や学歴も必要ありません。
粟國英雅 さん「過疎化している地域の人たちの 新たな仕事・産業になってくれたら本当にうれしい」
Q.今年どんな年にしたいですか
粟國英雅 さん「後の未来の子どもたち。またその子どもたちの次の代までどんどんつながっていく。そんなふうにこの産業自体がなってくれたら一番いいなと思っているその第一歩として今年は、やっていきたいと思っている」
植物を“新しい産業資源”と捉え、島全体を盛り上げる。飛躍の年が始まっています。
