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ひめゆりの塔の記述について「歴史を書き換え」などと発言した、自民党の西田昌司参院議員が月刊誌に寄稿し、改めて正当化する持論を展開していたことが分かりました。
西田議員は5月3日、那覇市での講演会で、ひめゆりの塔について「アメリカが入ってきて沖縄が解放されたという文脈で書いている。歴史を書き変えている」などと発言。
その後、会見で講演会でのひめゆりの塔に言及したことに謝罪・撤回していました。
一方、西田議員は、5月発売の月刊誌で、2021年の改装前の資料館に「日本の『侵略』により戦争が始まり、アメリカ軍の『進攻』または『反攻』により戦争が終わった」という内容の展示があったと説明し、そのうえで「『日本軍は悪、アメリカ軍は善』という東京裁判史観そのもの」などとし、現状を問い直しや修正が責務などと主張しました。
西田参院議員は「あそこで書いた通り。それ以上でもそれ以下でもない。発言は控えさせていただく」と述べました。
西田議員は6月1日に、京都市内で自民党京都府連の会合の後、記者団の取材に「十分説明責任を果たしているつもりだ」と述べました。「沖縄に関しては関西中心の兵隊。京都からもたくさん米軍が迫っている中、助けに行ったと私も思っている。日本が反対に攻めていったとかそういういい方されるとおかしいと思う」と自民党京都府連の会合では、西田議員の見解に賛同するような意見も出ていました。
「主張そのものにこだわっていることに批判が出ている事実をとらえていただきたい」と、玉城知事はきょう午前、このように述べた上、報道陣の取材に西田議員の姿勢について「一部を切り取って正しいのだという姿勢に批判が集中している」と指摘しました。