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2023年、那覇市で男性に暴行を加えてけがをさせスマートフォンを奪った罪などに問われている男2人の裁判員裁判で、那覇地裁は実刑判決を言い渡しました。

強盗致傷の罪などに問われているのは、住所不定の無職池間直哉被告(23)と浦添市の無職平識空被告(22)です。

起訴状などによりますと2人は2023年11月那覇市泊の路上で男性の顔面を複数回殴りけがをさせスマートフォンを奪ったなどとされています。

これまでの裁判で2人は強盗致傷の罪について「強盗を企てておらず被害者に暴行を加えてはいない」と起訴内容を否認していました。

検察側は2人に「強盗致傷の共同正犯が成立する」などとして池間被告に懲役9年、平識被告に懲役8年を求刑する一方、弁護側は「窃盗罪の共同正犯にとどまる」などとし、執行猶予付きの判決を求めていました。

那覇地裁の裁判長はどちらが男性を殴ったのか証拠上の決め手に欠けるとし、2人には強盗罪の共同正犯が成立するとしました。さらに被害者の損害や迷惑を考えずに強盗などに及んでいるとして、池間被告に懲役3年6か月平識被告に懲役3年の実刑判決を言い渡しました。