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5月は各企業の決算がまとまる時期ですが、県内の地銀グループ3社が2024年度の決算を発表し1社が増収・増益、2社が増収・減益となりました。

おきなわフィナンシャルグループの2024年度の経常収益は前期比9.6%増の587億円で経常利益は18.7%増の104億円と3期連続の増収増益となりました。日銀の政策金利引き上げに伴う貸出利息の増加や法人営業の強化などで企業融資が増加しました。

OFG山城社長は「(決算について)80~90の及第点をあげられると思っている。ただ、グループシナジーという点については今後も課題がある」とコメントしました。

一方、琉球銀行は、グループ全体の経常収益が前期比4.9%増の691億円でしたがベースアップに伴う人件費の増加で経費が膨らみ経常利益は1.5%減の83億円と増収減益となりました。

琉球銀行島袋健頭取は「いろんな所で決算発表見てますと相対的に過去最高益という話も出てますので、そういった所で見るともう少し頑張って良かったのかなと個人的な感想を持っている」と語りました。

また、沖縄海邦銀行もグループ全体の経常収益が前期比4.5%増の131億円でしたが国債の売却損などが要因となり経常利益は46.5%減の10億円と、増収減益となっています。

新城一史頭取は「今後間違いなく、金利が上がることを見据えて金利の低いものを売却して、あえて損を出してでも次の投資に備えた」とコメントしました。

今後の県経済については好調な観光業を理由に、3社とも、拡大基調にあると分析しています。全国地方銀行協会によりますと2024年3月現在で国内には62の地方銀行がありますが、その中間決算では経常利益が赤字となった銀行は一つもなく、そのうち増益が52行、減益が10行でした。

増益だった地銀は前の年より増えていて24年度の銀行業界は全国的にみても好調だったという事が言えますね。