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満月の夜に命のドラマが繰り広げられました。沖縄県宮古島市にある池間島のビーチで「オカガニの放卵」という感動の一瞬をカメラが捉えました。打ち寄せた波が引いていく時にあわせて体を揺さぶりながら抱えていた卵を海に放ちます。

「オカガニ」は甲羅の長さが6cmほどの大きさで旧暦の5月の大潮の夜、特に、満月の時に卵を海に放つとされています。普段、内陸部で生息しているため日没を迎えるとすみかを出て、道路を渡り、海へと一斉に向かいます。

満潮の時間になると池間島の西側にある「イキヅービーチ」には卵を抱えたメスのオカガニが一匹、また一匹と姿をあらわしました。陸に住むオカガニの親は海で生きられないため放卵は命がけです。

一匹が放つ卵は4~5万個で、卵の殻を破って出てきた幼生が海で成長した後、数カ月後には稚ガニとなって島に戻ってくるということです。