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新型コロナのまん延が続く沖縄県内では医療現場の負担が大きいことから県の調査チームが「医療崩壊の状態が続いている」という最新の報告をまとめました。

県の疫学・統計解析委員会によりますと、8月8日から8月14日までの1週間で新規感染者が2万5780人にのぼり、感染者1人が何人に感染させるかを示す実効再生産数は沖縄本島で「0.86」、八重山地域では「0.83」と宮古地域を除いて「1」を下回りました。

感染の流行が宮古以外の地域で減少に転じていますが、先週は旧盆期間で検査体制が縮小していることなどを考えると「水面下で感染が拡大している可能性がある」ということです。

特に、沖縄本島ではコロナに対応する病床だけでなく、一般病床が満床状態になっていて病院で治療を受けるべき人が入院できなかったり、社会福祉施設で感染がわかった後、そのまま看取りを余儀なくされたりするなど「医療崩壊」の状態が続いているため委員会が危機感を募らせています。

高いレベルで続く流行は感染力が強い「BA・5」の影響に加えてワクチン接種率の低さや夏休みに入って人の移動・交流が活発になったことが背景にあると考えられるため感染対策の徹底が改めて求められています。