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スーパーやコンビニで気軽に手に入るお弁当やお惣菜。食卓の頼もしい味方です。工夫を凝らした商品が数多く登場するなか、特に優れたものを選出し、表彰するプログラムがあります。

「お弁当・お惣菜大賞」というものなんですが、きょう今年度の受賞商品が発表され、県内スーパーのお弁当が全国2位を獲得しました。

丸大商品部 課長・大城良仁さん「みなさん、ちょっと集まってもらっていいですか?お願いします」

スーパーの調理場。招集がかけられ、少し緊張した面持ちのスタッフ。そこで発表されたのは。

お弁当・お惣菜大賞 沖縄から入賞!

丸大商品部 課長・大城良仁さん「応募総数4万1000点のなかから、うちの沖縄煮付け弁当が優秀賞に選ばれました」

丸大・上原由真さん「すごい嬉しいです。すごい手間掛かっているので」

喜びに沸く彼女たちが目指してきたのは、お弁当業界のアカデミー賞のような存在「お弁当・お惣菜大賞」。これは、スーパーやコンビニ、専門店などで販売されているお弁当やお惣菜の中から、特に優れた商品を選出するプログラムです。今回、4万1千点を超えるエントリーの中から、スーパー丸大のお弁当が全国2位に輝きました!

お弁当・お惣菜大賞 沖縄から入賞!

比嘉チハル記者「スーパーのお惣菜売り場です。彩鮮やか、食欲をそそるお弁当が並んでいますが、全国で評価されたのは、こちら!沖縄の煮つけが主役の弁当です」

一般的に「煮つけ」は、魚や野菜などを煮る調理法のひとつですが、沖縄県民が「煮つけ」と聞いて思い浮かべるのはやはり、豚肉や大根、豆腐などを出汁で煮付けたごはんがすすむ一皿ですよね。食堂のメニューとしてもお馴染みのローカルフードのお弁当が、全国で評価されたんです。

丸大商品部 課長・大城良仁さん「受賞結果を知った時には、驚くというようりも、嬉しすぎて鳥肌が。今でもそうなんですけど、本当にメールを何度も見直したり、嬉しさが込み上げてきましたね」

お弁当・お惣菜大賞では、おいしさ、原材料へのこだわり、値ごろ感などが審査されます。スーパー丸大では今回、店の人気商品だった「煮つけ弁当」を大幅にリニューアルして、3度目の勝負に挑むことにしました。

お弁当・お惣菜大賞 沖縄から入賞!

丸大商品部 課長・大城良仁さん「従来の弁当とは異なり、野菜の量は多くて、食塩の使用量は減らした形で製造をおこなっています」

商品部・大城さんたちが目指したのは、「健康的なお弁当」でした。実は、丸大では数年前から、沖縄の長寿県復活にむけて自分たちでできることをやっていこうと、健康に関する情報発信に力を入れています。店内に掲示されているのは、宣伝用POPではなく、必要な栄養素などの情報です。

さて、生まれ変わった煮つけ弁当は、出汁のおいしさを感じてもらえるよう、味がしみ込みにくい大根やにんじんは、前日から漬け込みます。食塩の量を減らすため、使用する「はかり」も、1グラム単位で測れるものに変更しました。

丸大商品部 課長・大城良仁さん「味くーたーな濃いものって美味しいんですけど、塩分値がすごくあがっちゃいます。最初作った時には、色々本当にこれで売れるのかとか、今まで味、濃いのがいいじゃないかという意見もあったんですけど、健康に配慮して、美味しいっていうのをやっぱり作り上げるためにも、この改良は絶対的にも進めるべきと確信して進めてきました」

お弁当・お惣菜大賞 沖縄から入賞!

去年4月に開発した当初は、あまり売れなかったそうですが、その美味しさは、徐々にお客さんに伝わり、今では月2500食ほど売れる人気商品に成長しました。そして、きょうお弁当・お惣菜大賞で全国2位を獲得。「沖縄の郷土料理で、健康を届けたい」情熱と知恵と工夫が詰まったおいしさが、コロナ禍を吹き飛ばす、明るい話題を届けてくれました。