※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

12月22日、新たに基地従業員2人が新型コロナのオミクロン株に感染したことが分かりました。大規模なクラスターが起きているキャンプ・ハンセンの基地周辺の飲食店などで働く人たちを対象にした無料のPCR検査が金武町で始まりました。

キャンプ・ハンセン内で大規模なクラスターによって基地の周辺に住む人たちの不安が募っていることから、金武町で無料のPCR検査が実施されています。初日の12月22日は、受け付けが始まる正午前から会場に検査を希望する人が並んでいました。

基地周辺で飲食店を経営する女性は「最初に多かった時からシャットアウトしてくれれば一番良かったんだけどね。これ以上増えてほしくはないと思うけど安心のためにね。かかっていなかればいいけど」と話しました。

基地内の飲食店で働く男性は「(大人数の感染者が出て)びっくりはしました。陰性であってほしい」と話しました。

検査の期間は12月22日から3日間で、基地の近くに店を構える飲食店の従業員や、基地に出入りするタクシー運転手などを対象に1日あたり100人から150人程度受けられます。

事前の予約は必要ないため県は「不安な人は積極的に受けてほしい」と呼びかけています。

県ワクチン接種等戦略課の森近省吾副参事は「基地の外で感染が広がってないかといこと。もう一つは住民の皆様に安心していただきたいという目的でこの検査を実施しています」と話しました。

キャンプ・ハンセンでは12月22日、新たに17人の感染がわかり12月13日から報告されている累計は223人となりました。

アメリカ海兵隊はQABの取材に「基地内の健康保護態勢レベルを上から3番目に引き上げた。マスクの着用を徹底させている」と回答しています。

県によりますと12月22日、新たに感染が確認されたのは10歳未満から60代までの6人です。感染がわかった人のうち1人が感染者との接触を確認していますが、残り5人は経路不明です。

12月22日を含めた1週間あたりの新規感染者数は35人で、人口10万人あたりだと2.36人となりました。また、キャンプ・ハンセンとキャンプ・シュワブで働く日本人2人がオミクロン株に感染と報告しました。

今回、キャンプ・シュワブで働く日本人からオミクロン株が確認されたことで県は、「基地内をまたがって広がっている可能性は否定できない」と話しました。

ハンセン周辺で無料PCR検査 新規感染者6人