※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

県高校総体です。沖縄のお家芸、ウエイトリフティングでは全国優勝を狙う選手たちが活躍を見せました。

バーベルを一気に差し上げるスナッチ。二段階の動作でより重い重量を差し上げるクリーン&ジャーク。この二種目とトータルで競うウエイトリフティングは29日、30日と2日間行われました。

女子55kg級の本部1年比嘉成(ひが せい)選手は高校初めての大会ですが去年2月のアジアジュニアユース選手権のチャンピオンで2024年パリオリンピックの強化指定選手。

初めての県総体では、スナッチ80kgを差し上げこの階級の県高校記録を10kg更新。そしてC&ジャークでは自己ベストの92kgに成功。トータルでこれまでの県高校記録を20kg上回る172kgで優勝。全国に弾みをつけました。

県高校総体 ウエイトリフティング

比嘉成選手「高校になって初めての大会だったのでワクワクの方が大きかった」

成(せい)選手の兄で本部3年、比嘉力(りき)選手は3月の全国高校選抜、男子96kg級のチャンピオンです。

高校世代全国トップを争う実力者は大会新のスナッチ122kg成功。そしてクリーン&ジャークでは150kgの大会新記録成功。しかし自己ベストには及ばず悔しさが残りました。

県高校総体 ウエイトリフティング

比嘉力選手「絶対に全国で(妹・成さんと)2人とも優勝して自分はトータル300kg以上取れるように頑張る」

本部高校でもう1人全国優勝を目指すのが3年の女子64kg超級、仲宗根夢来(なかそね めぐ)選手。

こちらも3月の全国選抜で日本一となりましたが現在、左ひざのケガを抱えています。その中、県総体は確実に上げられる重量で優勝しました。夏のインターハイも全国トップを狙います。

仲宗根夢来選手「ケガを悪化させないようにケアもしながら全国で勝負できるようにしたい」

男子102kg超級の沖縄工業3年、棚原幹勝(たなはら みきかつ)選手も3月の全国選抜で頂点に。県総体でもスナッチで大会新の120kgを挙げるなど貫録の優勝でした。夏以降の大舞台に向けさらにギアを上げていきます。

県高校総体 ウエイトリフティング

棚原幹勝選手「(調子は)めっちゃ良かった。スナッチ145kg・ジャーク180kgで(インターハイ)全国優勝して(秋の)国体も出て優勝したいと思っている」

また会場となった糸満高校勢も男子67kg級の3年、永山盛耀(ながやま もりあき) 選手が優勝など、全国での活躍が期待されます。

若き沖縄のウエイトリフターたちはこの夏も輝きを放ちます。全31競技で熱戦がつづく県高校総体。明日も高校生たちの躍動をお伝えします。