めざせ甲子園!5校目は真和志高校です。部員はたったの1人。それでも黙々と練習を続けてたどりついた最後の夏。そこには「1人だけど1人ではない夏」がありました

学校の放課後、部活動の時間。グラウンドへとやってきたのは仲宗根匠(しょう)くん。真和志高校、たった1人の野球部員です。1年生の秋を最後に、それまでいた部員が退部しました。それでも黙々と1人で練習を続けてきました。

真和志・仲宗根匠選手「(続けるのは)野球が好きだから。最初は不安だったんですけど、少しずつ慣れてきて今では先生たちも一緒にやってくれるのでうれしいです」

めざせ甲子園 真和志高校 たった一人の野球部員が仲間と挑む夏

大人しく口数も決して多くはない仲宗根君ですが野球には熱い思いを持っています。そんな仲宗根君を今年3月までは津留監督(現読谷高校監督)、そして4月からは田里監督が自ら練習相手をつとめながら支えています。

田里友哉監督「(仲宗根は)話を自分からしないですね本当に物静かでひょうひょうとしていて対応もいつも、淡々としていてとてもおとなしいと思います」「野球に関してはとても能力を秘めた子だなって感じます。体育の授業とかでもバレーボール、ゴルフとか、バスケットとか何をさしても、とても上手ですごい可能性のある子です」

めざせ甲子園 真和志高校 たった一人の野球部員が仲間と挑む夏

広いグラウンドには監督と仲宗根君の2人だけ。監督がノックを打って仲宗根君が捕球した後は、その送球をファーストで受けてくれる人はいません。それでも、気持ちは前向きです。

真和志・仲宗根匠選手「(選手)一人だと練習の内容が限られているのでできることをしっかりやろうと思っています」

それでも、この夏、仲宗根くんには「新たな仲間」と挑める、夏が待っていました。

真和志・仲宗根匠選手「連合チームで出るのもとても楽しいし(間カット)最後もできてうれしいです」

仲宗根くんは、この日、仲間たちと一緒にプレーをしていました。実は真和志高校は、去年の秋から同じように部員不足に悩む開邦・辺土名・南部農林と4校が連合チームを組み大会に出場していたのです。そして最後の夏もまた、4校の仲間と一緒に出場します。仲宗根くんは、ナインからの信頼も厚いエースです。

めざせ甲子園 真和志高校 たった一人の野球部員が仲間と挑む夏

開邦・捕手 金城温大(はると)主将「あと貴重で大切な夏の大会というのをぜひ匠と一緒にやりたいという思いがあったので、夏大会が開催されると聞いた時はすごいうれしかったです。たまに何考えてるんだろうと思う時はあるんですけど、それでも言うときはちゃんと言ってくれて、また、結果をちゃんと出すので、そこのところはすごいなと思って尊敬してます」

仲宗根匠選手「自分がピッチャーのとき守備で守ってくれて安心して投げることができてとてもいいです」

連合を組めば投げたボールを受けてくれる選手がいる。打ち取った当たりを後ろで守ってくれる選手たちがいる。仲間が集まった4校連合チーム。4種類のユニフォームは、それぞれが学校の誇りを背負ったユニフォームでもあり野球で繋がった「仲間」の象徴でもありました。

仲宗根匠選手「みんなで連合チームで試合できるのがとても楽しくてこれからもやっていきたいです。この夏では悔いのないように全力でプレーしてみんなでしっかり声を掛け合って楽しく野球をしていきたいです」

真和志高校、唯一の野球部員・仲宗根匠。部員はたった1人でも、決して1人ではない。支え合ってきた仲間たちとともに気持ち1つに集大成の夏に挑む。

仲宗根匠選手「春の大会はベスト16に入れて夏の最後の大会ではベスト8を目指して頑張っていきたいです」

めざせ甲子園 真和志高校 たった一人の野球部員が仲間と挑む夏