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きょうから国内の渡航自粛要請が解除されるなど、日常を取り戻しつつありますが、以前と同じ生活ではなく新型コロナに対応した「新しい生活様式」が私たちに求められています。感染予防との両立に試行錯誤しながらも営業を再開させた各業界の取り組みを取材しました。

厚生労働省が発表した新型コロナに対応した「新しい生活様式」人との距離を空けること、手洗いやマスクの着用のほかにも・・・『食事は対面ではなく横並びで座る』『徒歩や自転車利用も併用』『会議はオンライン』などの生活様式が求められています。

そんな中、各業界団体では政府の示した「新しい生活様式」に合わせ新型コロナ感染拡大防止のためのガイドラインを示しており、小売店や飲食店、交通機関などその数はなんと130以上。感染予防と営業再開の両立に奮闘する各業界の取り組みを取材しました。

「こちらの映画館では、チケット購入の際に緊急連絡先を記入してもらい、検温をするなど様々な対策がとられています。」

那覇市にある「桜坂劇場」県の要請を受けて臨時休業していましたが先月16日から営業を再開。間隔を空けて列をつくる・チケット購入時の検温、・マスクの着用などの対策をした上で「新たな鑑賞様式」が始まりました。

「新しい生活様式」各業界の取り組み 感染予防と営業の両立は?

桜坂劇場取締役 下地久美子さん「映画館の座席の数を通常の満席の時の30%まで抑えてチケット販売をさせて頂いている」「お客様の共用部分が多い場所ではあるので、消毒に結構な労力を使うんですけど、やっぱり安心してご覧いただく来ていただくそこはやらないといけない」

消毒作業によるスタッフの仕事の増加、座席数を減らしたことによる売り上げの減少、そうした中での営業再開は容易ではないと言います。

桜坂劇場取締役 下地久美子さん「どんどん来てくださいと言いずらい状況は歯がゆい」「経営の部分で大変な面もありますが、お客さんに望まれているもの、それ以上の楽しいことを提供していくのが桜坂劇場の役目だと思っているので縮こまらずに今までよりもよりたくさん面白いことをできる場所でありたい」

新型コロナの感染拡大で中止や延期が相次いだものの1つが「結婚式」。那覇市のホテルでは4月から6月にかけて披露宴の件数はゼロ、売り上げもかなり落ち込みました。そんな中、イベントの自粛緩和を想定して先週金曜日、新型コロナの感染予防策をとった場合の披露宴会場の事例が関係者に披露されました。

出席者の体温をスピーディーに測る機器の設置や、受付前のビニールの設置、県外にいる新郎新婦へはオンラインで打合せを実施するなど様々な取り組みが行われています。

沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハ婚礼担当 照木亜衣さん「人数の方が1卓12名がけだった席を、半分に減らして1卓6名様で人と人との間を空けるような形でソーシャルディスタンスをとっております」「余興に関しては大声を出して頂かないような余興であったり」「映像の余興の方を推奨しております」

ブライダル業界のガイドラインに沿って対策に取り組んでいますが、沖縄の結婚式は県外の結婚式と大きく異なるため対応が難しいとも話します。

「新しい生活様式」各業界の取り組み 感染予防と営業の両立は?

Q沖縄だからこその難しさは? 沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハ婚礼担当 照木亜衣さん「一番難しいと思ったのが、お料理の提供円卓料理で提供することが主流ではあったので、ゲストの方からも個々盛りにできないかという声があったので料理長と相談をして」

県外から内覧会に参加した新郎新婦は・・・

8月に結婚式を控える新郎新婦「やりたいけどできるのか心配はすごくありました」「4月ごろが1番気持ちが落ちて、大変なことになってしまったとどうしようという不安が1番強かった」

今回実際に会場を見たことで披露宴に向けて明るいイメージが持てたと話します。

新郎新婦「もう明るく楽しい披露宴が一番、みんなが楽しめるようにしたい」「大好きな人たちに感謝を伝えられるような場にしたいみんなが不安なく参加できる披露宴にしたい」

再び動き始めた経済活動、これまで経験したことのない困難に立ち向かうため各業界の手探りの挑戦が続いています。