新型コロナウイルスの影響でインターハイがなくなってしまった高校スポーツ。3年生にとっては最後の晴れ舞台が失われました。それでも、進路を見据えながら汗をかき続けるボクシング選手を取材しました。

豊見城市の平仲ボクシングスクールジムプロ選手から子どもたちまで新型コロナ対策に気を配りながら練習が再開されています。

高校生も学校再開に合わせて練習を再び始めました。その一人が、那覇国際高校3年の屋嘉比脩吾くん

屋嘉比選手「正直体が重いというか(練習を)1カ月やっていなかったので結構きつかった」

高校3年生のいま ボクシング屋嘉比脩吾選手

北大東島出身の脩吾くんは高校進学で本島へ。同時に新たなチャレンジもしたいと未経験ながら平仲ボクシングスクールジムの門を叩きました。

屋嘉比選手「コーチがどんどん行けと。自分から逃げずにやろうという思いになっている」

一度決めたらとことん努力の気持ちが実を結んだのは2年生だった去年11月の県大会。ライト級出場の脩吾くんは教え通り前に出て初めての県タイトルを獲得しました。

冬場の大会は足をケガして思うような結果がでませんでしたが巻き返しをと迎えたこの春は新型コロナでまさかのインターハイ中止が決定。

平仲BSジム 前田泰宏コーチ「非常に彼は素直だし、頑固だし、なにせ真面目。将来に関わる形ができるチャンスの時期それが無くなってしまうのは非常に僕も残念」

屋嘉比選手「もちろん残念な気持ちだがいまはこういうご時世というかもうしょうがないところはあるのでそこは受け入れてやっている」

高校3年生のいま ボクシング屋嘉比脩吾選手

切り替えを図る脩吾くん。離島から本島に進学した高校生を支援する群星寮で同じ境遇の仲間と生活を共にしながら進学を目指しています。この日は部活をしながら進学を目指す同級生同士の勉強。明るく振舞いながらも悩みは同じです。

知念佑都くん「部活もやりたいけどいまは勉強もしたくて結構(部活を続けるか)迷っている」

伊礼慎之介くん「先生からは大会があると聞いていてそれで(部活を)続ける予定ではある」

一足先に大会開催を発表した高校野球だけでなく他の競技でもインターハイに代わる県内大会の実施が検討されています。

屋嘉比くん「早い時期であればもちろん(県大会に)出たい。一緒にやってくれる仲間もいるので乗り越えて行きたいと思っている」

その姿を両親は北大東島から息子を見守っています。父・武利さんは。

父 武利さん「実際に島から出て初めて自分で決めた道なので、もし県の方で大会が開催されるということであればそこまでは頑張って欲しいとは思う」

離れた故郷の家族からも背中を押される脩吾くんは。

高校3年生のいま ボクシング屋嘉比脩吾選手

屋嘉比選手「新型コロナ(の影響)というよりもボクシングを始めて感謝することが多くなった。(両親は)ずっと大会があったら応援に来てくれたりとか、親だけでなく学校の顧問の先生とかコーチの方とか感謝の気持ちしかない。両立を意識しながら悔いのない一年にしたい」

コロナ禍にありながらも自分を育んできた力で乗り越えるべく立ち向かう高校生の姿があります。