Qプラスリポートです。交通事故を減らそうと導入された信号機があります。一体どんなものなのか。仲本記者の取材です。

車社会の沖縄が抱える課題、交通事故。こちらは今年県内で発生した、車同士の事故原因TOP5。追突事故が1000件を超える中、今回注目したのは、右折と直進の事故。発生件数こそ3番目ですが、4人が死亡していて、一度起きてしまえば大事故につながることが分かります。

仲本記者「9月にはこちらの交差点で1人が死亡する事故が起きたのですが、右折しようとした車と直進してきた車の衝突事故でした。」

9月に恩納村山田の交差点で起きた右折と直進の事故。台湾から観光で来ていた女性が死亡しました。現場で取材を進めていると、あわや事故という瞬間に遭遇しました。

仲本記者「またこちらの交差点でも右折と直進の事故が起きていて、高校生2人が意識不明の重体となりました。」

先月14日には八重瀬町志多伯の交差点で、右折しようとした乗用車と、対向車線から直進してきた2人乗りのオートバイが衝突。オートバイに乗っていた高校生2人が意識不明の重体で病院に搬送されました。

実際、事故の多い交差点に来てみると、横断歩道のない道路を渡る人の姿。右折と直進の事故以外にも危険は潜んでいました。

そんな交差点で活躍する信号機があります。それが「右折分離信号」。

右折しようとする車がいた場合、対向してくる車は必ず停止する仕掛けです。これにより、右折と直進が衝突する事故を減らすことができます。

県内では嘉手納交差点や、北谷町の国体道路入り口交差点など7か所の交差点に設置されています。

仲本記者「こちらの交差点は交通量も多く事故が多発していましたが、右折分離信号を導入し事故は少なくなっています。」

那覇市の上之屋交差点。3年前の交通事故数は県内ワーストの10件。そのうち右折の際の事故は7件も起こっていましたが…。

上之屋交差点の近所の人「最近はあんまり(事故について)聞かない。前は結構事故が多かったですけど。最近はよくなっている気がする。信号機変わりましたからね。前は青信号で右折できたんですよ。今できませんよね。あれがだいぶ効果出てると思います。」

去年右折分離信号を導入し、右折の際の事故はなんと0に。他の事故も減少し、事故の多い交差点ランキングではワースト1位から圏外になりました。しかし取材を進める中で、新たな課題が見えてきました。渋滞です。

この信号の導入により事故は減ったものの、一度に右折できる車が限られるため、渋滞が起きてしまうことが分かったのです。

安全か、渋滞か。ジレンマも感じます。ただ、いずれにせよ、事故を無くすには、一人一人が余裕をもって行動することが原点ではないでしょうか?

ここからは取材にあたった仲本記者です。

仲本:はい。今回紹介した右折分離信号ですが、県内には他にも、こちらにありますように、安里駅前や空港近くの交差点など全部で7カ所設置されています。

沼尻:見てみますと、国道58号など、比較的大きな道路に設置されているんですね。事故の減少に向けて、非常に効果があるようですから、もっとたくさん導入してほしいと思うのですが、難しいのでしょうか。

仲本:はい。VTRでも紹介しましたように、やはり、右折分離信号は交通渋滞を伴うという課題もありますし、このほかにも設置するためには、一定の交通量や道幅の大きさといった基準を満たさなくてはならず、そう簡単に増やすことはできないようなんです。

山城:私も運転していて時々ヒヤッとすることがあるんですが、右折車両と直進車両の事故というのは、ひとたび起きてしまうと、大事故になりかねませんから信号だけに頼るのではなく、ドライバーが十分気を付けないといけないですよね。

仲本:はい。事故は、ドライバーの過信や不注意が引き起こすものです。交通環境の改善も大事ですが、ドライバー一人一人の心がけが重要だと思います。

以上、仲本記者でした。