Qプラスリポートです。手軽に、そして素早く映像を撮影できることで活用が盛んになるドローン。マスコミでも辺野古新基地の現状などを伝えるために使われますが、今、そのドローンの眼が危機にあります。

今月5日に那覇市で開かれたドキュメンタリー映画の上映会。沖縄ドローンプロジェクトと森の映画社が共同製作した「ドローンの眼」。これまでの辺野古新基地建設の状況や奄美から与那国までの間にある基地をドローンで撮影しました。     

奥間さん「辺野古にいる人でも実は宮古・石垣・与那国、そこに自衛隊の基地がどんどんできているのをあまり関心がないというか、もちろんわかるけど、そんなに軍事化が進んでいるのかなて思っていない人が多いですよね。」

辺野古にいる人でも実は宮古・石垣・与那国、そこに自衛隊の基地がどんどんできているのをあまり関心がない

奥間さん「基地があればそこが標的されるのは当たり前ですよ。それは沖縄の地上戦あった時に経験しているはずなので、だけどいまそういう軍事化がどんどん進められる。それを知ってもらうため。」

映画製作に関わったのは沖縄ドローンプロジェクトの奥間政則(おくま・まさのり)さん。公共工事の現場に必要な管理技士の資格を持ち、古宇利大橋の建設に参加した奥間さん。海を汚染した自身の苦い経験から環境破壊が進むこの工事を止めるためにデータに基づく「理詰め」が必要だと訴えます。      

奥間さん「古宇利大橋でこういうことやったです、鉄のパイプを打ち込んだ時に濁り水が発生して、それが運天港の方に流出した。流出した事例、自分が経験しているです。だってスコップ持ったことがないような官僚が、いかにも技術屋を論破しようとしている。闘い方っていうのは、相手は何か言った時に、ここでやっぱり止まるじゃなくて、理詰めで返せる、それが古宇利大橋(建設)の経験、全部生かされているです。

上映会に来た人「いかに防衛省が国民の眼から隠そうとしているということがよく分かった。」「ドローンを使った映像という事実を突きつけることによって嘘を暴くということ、今回それがよく分かった。」

県の反対の声をよそに強行される辺野古の工事。

奥間さん「まずは進捗状況、全体の流れとK8護岸、今延びている分、あそこの、250m延びているので、それができたことで、潮の流れが変わっているはずだと。護岸の内側のサンゴに相当影響が出ているじゃなないかと。」

護岸の内側のサンゴに相当影響が出ているじゃなないかと

工事の実態を知らせる重要な「ドローンの眼」しかし、奥間さんはことし6月に改正されたドローン規制法によってドローンの眼が危機にあると考えています。

奥間さん「ドローンも飛ばせなくなる、濁り(水)が出ても何も調査できない、沖縄県民が、知るべきところは全部完全に目をつぶされる、それをやっぱり知ってもらわないと辺野古の闘いっていうのは先がないんじゃないかなと思うんですよ。新基地建設を止めるためにもっと自分たちの情報を県や専門家に活用してもらいたいと奥間さんはきょうもドローンを飛ばします。」

このプロジェクトを通じて、出された結果によって新基地建設に対する多くの疑問が生まれています。軟弱地盤の問題や環境への影響があるなかで進められる新基地建設と日本の防衛のためにと作られる自衛隊基地。様々考えるきっかけになりそうです。

映画「ドローンの眼」は、今後は、東京や大阪などで上映する予定になっています。