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観光地として人気の竹富島で、きのうから島に入る際に協力金として納める入島料の導入がスタートしました。自然環境や土地を守ることが目的の入島料。全国初の試みです。

海外からの観光客も含め年間50万人の観光客が訪れる竹富島。その竹富島への玄関となる石垣港離島ターミナルでは、きのうからある券売機が稼働を始めました。その券売機で販売されていたのは、「入島料」。

竹富島では、きのうから島民や島で働く人などを除いた、島を訪れるすべての人を対象に1人あたり300円の協力金という形で任意の入島料の徴収を始めました。

この制度は、2015年に施行された「地域自然資産法」に基づいて導入されたもので、全国で初めてのケースになります。

西大舛髙旬 町長「地域の豊かな自然を守り、そして後世に受け継ぐための入島料でございます。」

入島料は、ビーチの清掃や道路の補修などをはじめとする24の保全活動に役立てられるほか、本土資本によるリゾート開発のための土地の買い占めに対する、土地の買戻しの費用に充てられます。

任意性の入島料。協力をすると、オリジナルのしおりがもらえるほか、島の人が作った草玩具も期間限定で選ぶことができます。島を守っていきたいという思いから始まった入島料。島に住む人も期待を寄せています。

内盛正聖 竹富公民館長「放置した自然の雄大さというよりは、人が作り出す自然というのを(保護)できればいいかなと思っています。」

島の豊かな自然や文化を守るための入島料。島を訪れる人の協力の気持ちで竹富島の今の姿が守られます。