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浦添市にある認可外の保育園が、経営難を理由に突然、来月末での閉園を通知しました。これから子どもたちをどこに預けたら良いのか。保護者たちに動揺が広がっています。

「令和元年7月末日をもちまして、約40年続けてきました美咲保育園を閉園とさせていただきます。」

浦添市伊祖にある美咲保育園が、おととい、保護者に配布した文書。それは、突然の閉園を知らせるものでした。しかも期限は1カ月後。

保護者3人「は?って思いました。みんな聞いてないし!みたいな」「これから、8月からどうしようという感じですね」「来年の3月31日まで、今年度までは責任をもって見てほしい」

なぜこのような事態に陥ったのでしょうか。美咲保育園は、認可外保育園です。経営不振でおよそ20年間赤字経営が続き、負債は6500万円ほどに膨れ上がっています。そのため、浦添市などから補助が受けられる「認可化」を目指し、去年4月、市に相談。総額1億円以上を投じて、認可化の条件として提示された「園舎の新築」や「保育士の確保」などを進めてきました。ところが、建築ラッシュで手続きが遅れたことなどから、当初、予定していた来年4月の認可化は先延ばしになり、資金繰りが悪化したのだと言います。

認可外保育園 突然の閉園に

美咲保育園・銘苅秀人(めかる・ひでと)代表理事「『今あなたたちの状況でゴーサインを出すことは難しい』と言われまして」「みんな保護者も先生たちも自分たちも信じてやってきたのに、なにを目指していいのかわからない状況になってしまいました。」

浦添市こども政策課・知花優子課長「市のほうとしてはできる限り、美咲保育園のみなさんが行き場が無いように次の受け入れ先の確保に全力をあげて、情報収集して、周知はかっていきたいと思っています。」

認可外保育園 突然の閉園に

突然の閉園に、困惑している保護者たち。県内の待機児童数は1702人。浦添市だけで85人にのぼっています。ずっと前から、抜本的対策や、公的支援の必要性が叫ばれていた中で、今回のような事態が起きてしまいました。

保護者「あちこちの保育園も電話して聞いてるんですけど、中途半端すぎて、8月というのが。どこも枠が開いてないと断られる」「閉まるという手紙もらったとき次の日から早速浦添市内の保育所に電話かけて、空き状況確認して実際に見学に行ったりしました」