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開幕まで3カ月を切った南部九州総体に挑む沖縄の高校生アスリートを紹介しています。今回は、水球に熱き思いを持つ選手です。今年の夏の高校総体でここ奥武山のプールが舞台となる水球。「水中の格闘技」とも呼ばれるこの激しい競技に熱い思いを持つ選手がいる。

チームメイトに厳しい言葉を口にするのが、仲本虎次郎(こじろう)。県内高校水球界のトップを走る那覇西水球部のキャプテンで日本代表候補を育成するU15ユース研修のメンバーにも選ばれるなど全国でも注目される選手だ。

Qプラススポーツ部 ばんみかせ(8) 水球・仲本虎次郎 兄を超え全国の頂点へ

那覇西・仲本虎次郎主将「どうしても勝ちたくてたまにきつい言葉も言ってしまうことがあります」

那覇西・永井敦監督「プールの中の監督のような存在であってチームのキャプテンでもありますけども、あと左利きということで独特なシュートフォームと大変視野が広いということなおかつパスだけでなくシュートも打てるということなので」

仲本は「点を奪える司令塔」。去年の高校総体ベスト4の強豪埼玉栄を招いたこの日の練習試合でも試合をコントロールしながら自らも得点を奪って見せた。そんな仲本には、水球をする上で意識する相手がいる。

那覇西・仲本虎次郎主将「多分あっち(兄)はそんな思っていなかったんですけど自分はライバルとか負けたくないなとは思っていました」

この春、那覇西を卒業した兄・駿之介さん。当時、県勢で始めてU15ユース研修に選ばれた実力ある選手で仲本が水球を始めるきっかけになった存在だ。ちなみに仲本家は4兄弟全員が水球プレーヤー。もはや水球は生活と切り離せないものになっている。だからこそ水球では誰にも負けたくない。

Qプラススポーツ部 ばんみかせ(8) 水球・仲本虎次郎 兄を超え全国の頂点へ

那覇西・仲本虎次郎主将「(兄に)1対1ではさすがに勝てないんですけどチームとなったら自分たちも完成してきていると思います。負けられない思いですねどこで何回戦でどの敵と当たっても倒して自分たちがナンバー1になるつもりでやろうと思っています」

兄の代には、高校総体全国ベスト8で涙を飲んだ那覇西。地元開催の今年は、その記録を超え、頂点を目指す!

那覇西・仲本虎次郎主将「点を取ってガッツポーズをしているところを見てほしいです。いっぱい応援がいる中で自分たちが勝ち進んで全国制覇して最高の形で終われるように頑張りたいと思っています」

今年の高校総体の水球は沖縄での開催ということでお兄さんを含め兄弟みんな応援に来てくれるんではないかということです。その兄弟たちの目の前でぜひ全国優勝、果たしてほしいと思います。

さて、その高校総体の県大会がいよいよ今月末に開幕を迎えます。またきょう紹介した水球や自転車などは先行開催となり早い競技で今週末から熱戦がスタートするということで早くも高校生アスリートたちの夏が始まります。