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普天間返還合意からきょうで23年。玉城知事は定例会見で政府に対し基地の整理縮小を実現するよう求めました。普天間返還の実現に向け専門家は今こそ「力こぶを持った政治家が求められる」と訴えました。

玉城知事「戦争で奪われた土地を返してくださいということを前提として考えれば、そこの基地機能はもはや、もう、県外や国外に移転すべきであるということにかんがみて、これ以上沖縄に新たな基地は造らないという方向性で基地の整理縮小を政府は真摯に実現していくべきだというふうに考えます」

玉城知事

普天間基地の全面返還が合意された「橋本・モンデール会談」当時の橋本総理は「5年ないし7年以内」の返還を強調しました。しかし…辺野古の土砂投入沼尻アナ「何のためらいもないかのように土砂が落とされていきます」辺野古が唯一の解決策だとする国と移設を阻止したい県との間には埋め難いほど深い隔たりが生じています。

記者から前泊先生に質問Q:この23年間はどんな23年間だったと評価されますか?

沖縄国際大学・前泊博盛教授「県民が実感しているのはですね負担が増えたなという実感ですね撤去・返還に向けた動きよりもむしろ強化、そういう動きが強まっている気がしますね」

「2004年8月13日 沖国大ヘリ墜落」「2016年12月13日 オスプレイ不時着・大破」「2017年12月13日 CH53窓落下」

解決の糸口が見えてこない普天間基地問題、県民には過重な基地負担がのしかかり続けています。

沖縄国際大学・前泊博盛教授「普天間という大きなものを動かすだけの力こぶを持った人が国会にいるのか、官邸にいるのか、そして、沖縄県にいるのか、議会にいるのか、そして、政治家に本当にいるのか、そして、それをもう今だというふうに背中を押してくれるような県民世論がそこにあるのかということが問われてくる」

玉城知事:会見「自分が自分を評価するというのは、36点くらい、単位保留ギリギリでいいんじゃないと思いますけれども」

玉城知事はこの半年間を36点と控えめに評価…

記者玉城県政が始まって半年、前泊先生は何点をつけますか?

沖縄国際大学・前泊博盛教授「満点というのは200点必要ですね、これまでの政策だと100点ですけども200点、300点を取るようなところで動いていく今までの既成概念や固定概念を打ち破るような政策を打ち出していく、それができるのが、玉城さんだということで、県民は期待をしていますから」

骨太の県政をどれだけ作れるかというところが、玉城知事の正念場だと思っています

6月にも始まるとされる「万国津梁会議」玉城知事の肝いりの政策の1つです。その期待度とは…

沖縄国際大学・前泊博盛教授「県内・国内じゃなく、海外のメンバーもしっかり入れていくしかも、アメリカのホワイトハウスに影響力を持つような人たちも入れていかなければこの問題は解決できないと思います。まさに、そこらへんのですね、骨太の県政をどれだけ作れるかというところが、玉城知事の正念場だと思っています。県民世論といったものが、やはり知事の背中を押してくれるわけですから、そういう意味では、叱咤激励をしっかりとやって、やっぱり知事が動けるような態勢をつくってほしいと思いますね」