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県内企業の新しい挑戦をご紹介するQビズ。今日は那覇に誕生した、全く新しい専門学校についてご紹介します。

ガレッジセール「ライバルがたくさん生まれるっていうことで、それはそれでちょっと困るところもあるので、せっかく今日入学式ですから、さっそく芽をつみたいと思います」「最低だな、応援しよう、そこは」

Qビズ 世界レベルのエンタメを

今月9日、那覇市に開校したのは「沖縄ラフ&ピース専門学校」。吉本興業がこの度、全国で初めて沖縄に作ったエンターテインメントの専門学校。通称「遊ぶガッコ」です。

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学校は地上6階建。2年制の4つのコースからなり、マンガコースやCG・アニメコースのほか、ダンスや俳優を目指すパフォーマーコースなどがあります。

ガレッジセール・ゴリさん「沖縄県民って、歌うことも踊ることも、人を笑わせることも好きな県民性だと思いますので、そういう意味ではエンターテイナーに非常に向いている方々が多いと思うんですよ。だからそういう方々が多い沖縄でよりプロフェッショナルな技術を身につけていただいて」

ガレッジセール・川田さん「僕らが沖縄にいた時は学校とかなくて、まず東京に行かなきゃいけなかったんですけど、いま沖縄で世界的レベルの講師陣に教えてもらうって、本当に羨ましいと思いました」

1期生となる今年度の入学者は36人。およそ3分の2が県内出身者ですが、本土のほか、インドネシアやモンゴル、ネパールなど、外国人留学生も含まれています。一方、講師陣は、それぞれの業界で、第一線で活躍するプロフェッショナル。

漫画家・堀江信彦氏「地方で学校を作っていくっていうのは、今からムーブメントになっていくと思います。生活環境がいいところで、のびのびと学問に励むっていうことは時代の趨勢でしょうね」

ダンサー ヒントン・バトル氏「教育は質がとても大切です。この学校は、講師も学生を支える人たちもキャリアを形成し、知識を得ていく上でとても素晴らしい環境が整っています」

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新入生のうち、パフォーマーコースに入学した柴田真奈美さんと志方英香さん。大阪市出身の2人は、先月から那覇市内のアパートで一緒に住んでいます。

実はこの2人、中学の時のサッカーチームの先輩と後輩。柴田さんは大学卒業後、なでしこの2部リーグで活躍し、アメリカの大学を卒業した志方さんは、最近まで海外のチームでプレーしていました。

2人は当初、吉本工業のお笑い芸人の養成学校に入ろうとしていましたが、今回、沖縄の学校の情報を聞いて、すぐに出願しました。

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柴田真奈美さん「私は今まで体も動かしてきてたし、スポーツやってきてたし、どちらかと言うとお笑い一本ということより、多岐にわたったことでいろんなことを学んで活躍する方が自分には向いているかなと」

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志方英香さん「沖縄の人と喋っててもすごい明るいですし、面白くて、お酒の席でもみんなこうやって踊ったりとかして、やっぱり近い部分があるんじゃないかなと、関西ともちろん]

柴田真奈美さん「世界に出て行きたいですし、あとはここの人たちと作ったエンタメを発信していくことで、たくさんの人たちに沖縄も知ってもらいたいし、私たちのことも知ってもらいたい」

なぜ吉本興業は、沖縄に学校を作ったのでしょうか。

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吉本興業・大崎社長「観光客もたくさん増えて、いろんな人たちが世界中からきたときに、世界中の人たちが喜んでもらえる。つまり、世界に通用するエンタメを作っていく、チャレンジするというのは、そういう意味では沖縄が一番じゃないかなと思います」

高良倉吉さん「僕たち、もともとエンターテインメントを産業化する可能性をもっていたんだけど、今回それが具体的な人材育成という形を通してスタートする」

世界レベルのエンターテインメント産業を生み出す、人材育成が始まっています。

取材にあたった実近記者です。とにかく楽しそうな学校ですね。

実近記者「今週から始まる沖縄国際映画祭も今年で10年を迎えます。吉本興業としては、ひとつの節目の年に何か将来に残るものを、という狙いもありますし、やはり当初は沖縄をエンタメ産業の拠点にしようと始まった映画祭という試みが、今回の専門学校の開校で、人材育成という形で具体的に始まったとも言えるかと思います」

新入生は36人というのはスタートしてはどうなんでしょうか。外国人もいるということですが。

実近記者「1学年の定員は80人ということで、今後、さらに増やしていきたいと考えているいうことでした。ただ、学生の獲得という意味では、全国的に少子化の中で、沖縄は出生率がナンバーワンで、人口も増えている。また、アジアからも学生が来やすいという意味では学生を獲得しやすい拠点でもあると思います」

アジアではアニメとか人気ですよね。

実近記者「沖縄としては、当然、沖縄のエンタメを発信できるチャンスですし、吉本興業とのコラボレーションで、日本のエンタメ産業をさらに沖縄の力で支えて、大きくして、発信していく。そんな展開ができるといいですね」