今問題となっている待機児童に関連する問題です。県内で最も待機児童が多い那覇市では去年4月時点で559人と全国でも3番目に多くなっています。ところが、那覇市の認可保育園の半数以上で定員割れが起きていることがわかりました。いったいなぜこんなことになってしまったのでしょうか?

那覇市に住む前花朋子(まえはな・ともこ)さん6歳の女の子と1歳の男の子を育てる2児の母です。去年9月に1歳の下の子を保育園に通わせ復職を果たしましたが、子ども2人を同じ園に通わせることができませんでした。

Qプラスリポート なぜ…那覇市の認可保育園で定員割れ!?

前花さん「2か所の保育園を回らないといけないというところでどうやって生活リズムを今までとは違うので、どうやって過ごしていこうかなって。一緒のところが本当はいいですねって思います」

2人の子どもを保育園に送り届けた後に出勤する前花さん、毎朝6時ごろに起きますが…、朝ごはんの準備や子どもの着替え、2人の子どもの準備をするのが精いっぱいです

前花さん「自分の準備は通勤途中で…(笑)」

Qプラスリポート なぜ…那覇市の認可保育園で定員割れ!?

前花さん「できれば1か所の保育園で送り迎え、送り迎えは親の責任なので、負担は仕方ないって思ってるんですけど。その負担を減らしたいなっていう部分では、兄弟がいる人たちに関してはどうにかできないのかなって。ぜひ同じ園に入れるようなシステムできないの?って思います」

待機児童を解消しようと様々な取り組みを行っている那覇市ですが、今年4月時点で、市内にある97の認可保育園のうち半数以上の50園が定員割れしていました。

4月に開設した17の園のうち実に、15の園で定員割れしていました。希望する園に4月に入れなかった子どもが640人いたにもかかわらず定員割れの人数はその640人を上回る677人だったのです。

Qプラスリポート なぜ…那覇市の認可保育園で定員割れ!?

保護者「待機児童はこんなにいるのに空きがそれよりも多くあるっていうのがなんでだろうっていうのもあって…」

保護者「3、4、5歳とか上級のクラスが結構空きがあるって話は聞いているんで、その辺を振り替えたりとかで0、1とかがもっと入れるようにしていただけたらなと思います」

なぜ、子どもを受け入れられなかったのでしょうか…、

那覇市の認可保育園の園長たちでつくる園長会では子どもを預けたい地域に保育園が少なく、逆に、需要の少ない地域に保育園が相次いでつくられたことが定員割れ問題の背景にあると指摘します。

Qプラスリポート なぜ…那覇市の認可保育園で定員割れ!?

那覇市園長会石川キヨ子会長(みどり保育園の園長)「小禄に住んでいる人が那覇が空いてますよ、首里が空いてますよといってもとても無理なことなので。(各地域で)何人分足りないというきちっとしたプロデュースがなされないままに申請を受けたら作らせるというバランスの悪さだというふうに園長会では思っています」

こうした指摘に対して、那覇市は…

那覇市の担当者「通常、開園当初はなかなか3歳,4歳から保育所に入るというのはなかなかないというところで、0歳,1歳,2歳で入った子どもたちが持ち上がるというのが一般的。新規園を含めてまずは、枠を作ることを優先してきた。で、そのなかで、今後はニーズの調整、マッチングの部分で重点を置き替えながら進めていきたいと考えているところです」

伊波アナウンサー「保護者や保育園側と市とで温度差があるように感じる。この温度差にあるものは?」

石橋記者「那覇市では、3、4年後には、待機児童の問題を含め、今回のような問題も落ち着いてくると中長期的な見方をしています。一方で、保護者たちにとっては、まさに今が問題であって現在抱えている悩みが解消されないことに焦りや不満が募っていると感じました。こうしたところに温度差を感じたのではないでしょうか」

謝花アナウンサー「新しく開設した保育園での定員割れが目立つということですがこのままで大丈夫なのでしょうか?」

石橋記者「那覇市では、0歳、1歳、2歳の子どもたちが上のクラスにスライドしていけば次第に定員割れは解消されると考えているようです。しかし、保育園側からは、定員割れが長引けば経営に支障をきたすという不安の声もあります。640人の子どもたちが希望する園に入所できなかったつまり、それだけの数の悩みが解決されなかったということです。この問題だけでなく、保育士の人手不足の問題など今後の那覇市の姿勢が問われそうです」