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23日は慰霊の日、あの沖縄戦から70年の歳月が流れました。遠ざかる記憶を消してはならないと、県内各地は、朝から深い祈りに包まれています。一般住民を巻き込み20万人以上が犠牲になった沖縄戦から、70年。

戦後、辺り一帯に野ざらしになった遺骨を集め供養した糸満市の魂魄の塔には、夜明けごろから多くの遺族らが訪れ線香や花を供え、祈りを捧げました。

遺族のひとりは「胸がいっぱい」「(記者に対し)あなた方が心配。今から戦争が起きたら何とも言えません。戦の最後は弾がバラバラ落ちてきて怖かった」と泣きながら話しました。

子どもを連れた若い父親も「年に1回子供たち連れてきて、戦争がないように願いなさいという思いを込めて毎年来るようにしています」と話し子どもたちも「戦争がもう無いように願いました」と話していました。

また、摩文仁までおよそ10キロの行程を歩く平和行進も行われ参加した中学生は「平和についてよく考えてこれからも平和な世界にしていけたらなと思っています」と話していました。

戦後70年を迎え、戦争体験の風化が懸念され、国会では安保法制案の審議が進む中、県内では70年前を振り返り、改めて平和を願う1日となります。