きのう47年ぶりに沖縄の地を踏んだのは、モートン・ハルペリンさん。1972年の沖縄返還に際し、アメリカ国防総省の上級担当官として、沖縄返還交渉に関わった人物だ。どんな風に沖縄が変わったのか、島がどんな様子か、基地も見たいですし、新しい基地がどんな風にできようとしているのか。

ハルペリンさんは、返還交渉の際の象徴的なエピソードとともに当時の印象を語った。それは当時、ヘリコプターで上空から沖縄を視察したときのこと。アメリカ軍が沖縄をどう見ていたかが見えてくる。

米軍が私に説明してくれたように、沖縄に基地があったのではなく、島全体が一つの基地という印象だった。彼が47年ぶりに沖縄のアメリカ軍基地を前に語った感想。それは県民にとっては複雑なものだった。

非常に驚いています。これだけ人口密集地に、広大な基地が残っていることにね。個人的に想定していたのは、(沖縄返還後)10年くらいして、日本にある基地、沖縄にある基地の縮小について、話し合われるのではないかと思っていました。

返還されれば、沖縄のアメリカ軍基地の縮小に向けて話し合いも始まると思っていたハルペリンさんだったが、そうはならなかった。彼は返還交渉に基地の縮小の話題がのぼらなかったことをこう語る。

ハルペリンさん「私が思うにあの時、(基地の縮小については)全く話し合われなかった。我々は返還合意を取り付ける必要があったから。もしそれをテーブルにのせると返還交渉が難航すると思われたから。」

そんなハルペリンさん。きょうは辺野古を視察した。広大な基地には変わりないが、この現状を変えられるのが返還前との大きな違いだと強調した。

地元の住民たちが基地によって負担に感じているのはよくわかります。しかし沖縄は返還されました。ですからアメリカは日本政府の許可なしに基地を造ることはできません。それは返還前と返還後との大きな大きな違いです。