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日米両政府が普天間基地の移設先とする名護市辺野古沖の漁業権を持つ名護漁協は11日、臨時総会を開き、辺野古沿岸部の埋め立てに同意する議案を賛成多数で可決しました。

臨時総会には名護漁協の正組合員78人が出席したほか、13人が委任状を提出しました。この中では辺野古沿岸部の埋め立てに同意する議案の賛否についてマルバツ方式で投票が行われ、その結果、88対2で可決されました。

また、漁業補償交渉については漁協の役員らで作る交渉委員会や理事会に一任することが決まりました。

参加した組合員は「塩水飲んで働いているんだから、もう本当に食べないと。孫のこと思って賛成するんだから」「これはもう自分1人の意見では嫌とも言わない、はいとも言わない。これはもう組合の意見を聞かないとね」と総会後に話していました。

名護漁協の古波蔵広組合長は「一任されたことは大変重い責任を感じていますので、ああそうかということで座っていられる立場じゃないので」「漁民が後悔しないようにやっていきたい」と話しました。

また、名護市の稲嶺市長は「こんなにたくさんの人たちが、会員の殆どに近い人が同意に賛成ということが出たというのは、大変残念であるなというと同時に寂しく、悲しい、そういう思いです」と述べました。

名護漁協では漁業補償額がまとまるまで国に同意書を提出しない方針ですが、国は29日にも県に埋め立て申請を提出する構えで国と漁協との交渉の行方が注目されます。