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片岡俊也さん「野菜っていうのは僕は作っていない。関わりはするけど」

「野菜の成長にかかわっているだけ」そう話すのは今帰仁村で農家を営む片岡俊也さん。自らの農家スタイルを求めて全国行脚した末、17年前、自然豊かな今帰仁村に魅せられ根を下ろしました。

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片岡さん「すすきとか雑草の残渣が入っていて、穴ぼこがいっぱい。空気と水の流通のいい土を目指している」

片岡さんのこだわりはこの土。自宅の裏で、自ら野菜の葉っぱや草木を盛って土作りをしています。

片岡さん「肥料をたくさん上げるのをメインに持ってくるのではなく、必要最低限の肥料で、いかに根っこをのばしてあげるか」

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肥料からたっぷり栄養を与えるのではなく、野菜自信がしっかり根を伸ばし、土からたくさんの養分を吸い上げ成長する。これが片岡さんの有機農法です。

今、片岡農園ではブロッコリーやカリフラワー、島人参などが旬を迎えています。

片岡さん「人参一本一本に個性がでる、自然に近い状態で。曲がったのとか、二股になったのとか、お客さんに理解してもらって食べていただく。それをいちいちはねない」

もちろん味には自信あり。色や姿は美しくなくても、片岡さんの農業を理解し、その野菜を食べたいという消費者はたくさんいます。

片岡さん「消費者の協力と生産者がそれを説得することで成り立つ特殊なマーケット」

震災以降、食の安全を求める消費者が増え、片岡農園にも注文が殺到。現在、5つの畑で年間60種類以上の野菜を作っています。

片岡さん「土が持っている力で無理させないで、獲れる分を獲って、自分が食べてお客さんが食べられたら」

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1つ1つ土を落とし、新聞紙で包装。週に50件以上の人たちのもとへ届けます。

そんな片岡農園の広告がこちら。奥さん手書きの「ハルサーだより」。毎月の畑の様子や旬の野菜情報にレシピまで。片岡さんの野菜への愛情がこのハルサーだよりからも伝わってくるようです。

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