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東日本大震災は、全国に様々な影響を及ぼしていますが、生活に密着する新聞や本など、印刷物に深刻な影響が出ています。

深夜1時。今日付けの沖縄タイムス朝刊が印刷されていました。1日17万部余りを発行する沖縄タイムス社ですが、今、東日本大震災の影響が出ています。

先月25日、インクを扱う全国組織「印刷インキ工業連合会」は、東日本大地震で生産工場が被災し、インクの原材料の調達が厳しいとして「非常事態」を宣言しました。このままでは数週間から1ヵ月後には、原材料が底をつくというです。

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沖縄タイムス・中根学編集局長「初めてです。聞いた時には、さすがに青くなりました」

沖縄タイムスでは、先月30日に震災の影響によってページ数が減ることへの理解を読者に求め、普段のページ数より4ページ減らした形で発行を続けています。

いったいいつまで新聞が発行できるのか・・・?

不安もありましたが、つい先日、インクメーカーからタイムス社へ、代わりのインクを手配できる方法ができたと連絡が入り、1ヶ月後の発行停止という最悪の危機は回避されました。

中根編集局長「まずその危機は脱したというところで、いくらか減ページを維持しながら、新聞は継続的に発行できると。ひと安心したところです」

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来週以降はページ数も4ページ減から2ページ減にやや回復。ただ、7月頃まではページ減の状態は続きます。

新聞だけでなく、雑誌なども発行が遅れるなど、影響がいろいろ出ています。きのうの深夜、実際に行ってきたんですが、現場は懸命に工夫しながら頑張っています。

仮に情報が途絶えてしまえば、被災地への支援も滞る可能性も大きくなりますから、新聞の果たす役割を考えれば深刻です。