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患者やその家族にとっては朗報です。これまで県外で行われていた生体肝移植の手術が5月に県内で初めて県立中部病院で行われ、患者の女性が23日に退院しました。

移植を受けた女性は「これから普通にみなさんと同じように頑張っていけると思ったら嬉しいです」と話しています。

2009年5月に県立中部病院で生体肝手術を受けたのは佐和田幸代さん(40歳)で弟の勝也さんが自分の肝臓の40%を提供しました。県内での生体肝移植は今回が初めてで、およそ30人の医療チームが30時間をかけて手術を成功させました。

弟の勝也さんは「そんなに不安はなかった。先生の言葉も不安を和らげる言葉だったので」と話しています。幸代さんは体調が安定していることから23日に退院し、勝也さんの肝臓も自己増殖でほぼ元通りに戻ったということです。

手術を担当した村上隆啓医師は「県内で生体肝移植が出来るようになったことで、患者の肉体的な負担や経済的負担を減らすことができる」とコメントしています。